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2010年10月22日

チュニジア / スース で更新


ヨーロッパの建築様式の歴史と特徴 - 超大胆にまとめてみました!

記事は [10年10月22日836 日目   トピック のお話

この旅日記、引き続き1年以上前のヨーロッパの記事を延々と、そしてノンビリと書き続けていく予定なのですが、やっぱりここらでまとめなきゃいかんと思った!教会や宮殿の世界遺産が多いヨーロッパを紹介していくにあたって、ゴシック様式だのルネッサンス様式だの建築様式についてスルーすることはできないなと!そこで一念発起!素人なりにヨーロッパの建築様式をまとめてみたぜイェイ!イェイ!イェーイ! scissors

というわけで、早速ですが表をどうぞ!

# 様式 特徴 内部空間 建築物のイメージ
[古代]: 柱+梁(はり)系
01 古代ギリシャ様式 柱、柱、柱、柱 ・・・ 狭い パルテノン神殿(ギリシャ)
どれだけ神殿の柱が残ってるかが決め手、それがギリシャ神殿!
02 ローマ様式 柱+アーチ 広がる パンテオン、円形劇場・闘技場、凱旋門、公共浴場(ローマ)
瓦礫の中に数本の柱と円形劇場、それがローマ遺跡!
[古代~近世]: 壁系 - 上から見ると正方形orギリシャ十字(縦横同じ長さの十字)
01 ビザンツ様式
(ビザンティン様式)
屋根はドーム(だらけ)、内部はモザイクだらけ - アヤソフィア博物館(トルコ)、サン・マルコ寺院(イタリア)
外観は質素だとしても中の壁には華麗なモザイク装飾が!それがビザンツ!
[中世]: 壁系 - 上から見るとラテン十字(縦長の十字)
01 ロマネスク様式 厚い壁と半円アーチ 狭い ピサ大聖堂(イタリア)
ビザンツ様式やゴシック様式じゃないなって思った教会、それが多分ロマネスク!
02 ゴシック様式 軽やかな壁と尖頭アーチ、そしてフライング・バットレス 広がる フランスの各種大聖堂、ケルン大聖堂(ドイツ)
これデカすぎるやろ!と思った教会、それがゴシック!
[近世]: 古代の柱復活!
01 ルネッサンス様式 柱+梁の装飾と屋根にはドーム - フィレンツェ大聖堂のドーム(イタリア)、ヴィラ・ロトンダ(イタリア)
ドームの他に何か古代の神殿っぽい装飾があったら、その様式はルネッサンス以降!
02 バロック様式 凄い装飾と、凸凹の強調、うねり、ねじれ - サン・ピエトロ大聖堂(イタリア)、ヴェルサイユ宮殿(フランス)
これはルネッサンス?バロック?ロココ?そんなの知るか!
・・・
[近・現代]: ・・・
・・・
  • 上から時系列になってるが、ビザンツ様式は古代、中世、近世と複数の年代にまたがる
  • 各期(古代・中世・近世)の#02は、基本的にその期の#01の様式を踏襲
  • 各期の内部空間は#01に比べ、#02が広くなる(#02の特徴が反映されるため)

実は建築様式の代表作って挙げるのが結構難しい!建築期間が長く後世まで残されるような大聖堂などは1つの建築様式で言えることは少なく、最初はロマネスク様式で着工されたとしても建設中にゴシック様式が流行り出すと途中からゴシック様式に変更し、その後ルネッサンス様式も付け加えられたり、付け加えられなかったり、ラジバンダ・・と様々な様式が混ざっている方が多かったりするんです!

さてここで各様式について1つずつ説明したいところですが、それをやり始めると壮大なホームページを作らなければならず、死に掛けているブログが完全にお墓行きになってしまうので、お手軽なブログ記事で建築史の流れをちょろっと紹介するにとどめました。しかし、このページは気が向きしだい追記、更新していく予定です!ブログのカテゴリに「トピック」-「建築様式」というのを追加しました。帰国後50年以内には「建築様式」、「キリスト教」、そして「ヒンドゥー教」などは別途ちゃんとしたホームページでまとめてみたいですねぇ~。 bleah

それでは簡単な説明を写真と一緒にどうぞ!

[古代 - ギリシャ様式]

古代ギリシャ」はギリシャ神話で有名なとおり、建築と言えば神々を礼拝するために建てられた神殿に尽きる!接着剤なしの石造で、天井(梁)を目いっぱいので支える建築が特徴!柱だらけなので内部空間は狭いです。パルテノン神殿を思い浮かべればイメージしやすいかと思います!ちなみに古代ギリシャのオーダー(柱とその上に乗る梁などの水平材の組み合わせ)、とその種類(ドーリス式、イオニア式、コリント式)を押さえることはルネッサンスを理解するためにも重要です!

パルテノン神殿
  • 188発目の世界遺産「アテネのアクロポリス」より、ギリシャ神殿の最高傑作、パルテノン神殿! - 速報日記はこちら!
    ドーリス式の円柱が力強く梁を支えます!

[古代 - ローマ様式]

次に、大帝国となる「ローマ」では、道路網、水道橋が整備され、大量の市民のご機嫌取りのための円形劇場・闘技場、公共浴場などの公共的な建造物が建てられます!そして凱旋門などの記念碑もドスン!ということで建築は多様化!ギリシャ文化の影響を受けつつ、ローマではアーチが発達し、建物は高くなり、内部空間も広がります!そしてコンクリートで接着され頑強に!

コロッセオ
  • 320発目の世界遺産「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂」より、コロッセオ!
    何段もアーチを重ねて上へ!上へ!下の階から順にドーリス式、イオニア式、コリント式の円柱が貼り付けられてます!

[中世 - ロマネスク様式&ゴシック様式]

ゲルマン人がイェーイ!って大移動し西ローマ帝国が滅びると中世の始まりです。この時代は教皇がヨーロッパ全土に支配力を持つ、キリスト教的な世界観(枠組み)の中でどっぷりと生きる世界!てことで中世の建築物と言えば、教会建築に尽きる!「ロマネスク」から「ゴシック」に発展し教会が巨大化!

こちらがロマネスク様式の代表選手!

ドゥオモ広場
  • 319発目の世界遺産「ピサのドゥオモ広場」より、ロマネスク様式を代表する教会の1つ、ピサ大聖堂(ドゥオモ)! - 速報日記はこちら!
    ロマネスク様式は地方色が豊かで各地によって見た目も多様!

で、こちらがゴシック様式の代表!

ランスのノートル-ダム大聖堂
  • 283発目の世界遺産「ランスのノートル-ダム大聖堂、サン-レミ旧大修道院及びト宮殿」より、
    ゴシック様式を代表する教会の1つ、ノートルダム大聖堂!ゴシックは西正面入口の外観に迫力があります!
【ゴシック様式 - ドイツ】

[近世 - ルネッサンス様式]

そして、「ローマ教会だけで全てがうまくいくはずがな~い!神のみに目を向けていてどうする、俺達?!」ってことで「ルネッサンス」の始まり始まり!「再生」を意味するルネッサンス、"キリスト教ありきだった中世" 以前の文化、つまりはギリシャ・ローマの文化が再生されます!建物の入口だったり、内壁だったりに古代ギリシャのオーダーが装飾として施されるようになるわけです!そして中世では見られなかった外観の整えられたドームも特徴!あとは教会だけではなくパラッツォ(宮殿)やヴィラ(別荘)なども見られます!

フィレンツェのドゥオモ
  • 318発目の世界遺産「フィレンツェ歴史地区」より、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)!
    八角形の巨大なドームがお見事!ドームを頭に見立てると、この大聖堂、2頭身と言ってイェイくらい頭デカっ!

ヴィチェンツァのヴィラ・ロトンダ
  • 325発目の世界遺産「ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の邸宅群」より、ヴィチェンツア郊外のヴィラ・ロトンダ!
    古代ギリシャ神殿の入口をそのまま邸宅の4面に貼り付けてみました!みたいな!ここではイオニア式円柱が使われてます!

[近世 - バロック様式]

またこの頃「ローマ教皇、権力ありすぎじゃね!教会の立場を利用して民衆から金とりすぎじゃね!」的な宗教改革が起こっていたのですが、教皇側も負けじと反宗教改革を行っていきます。ここで登場するのが「バロック様式」!民衆が足を運びたくなるような教会を目指し、教会を過剰な装飾で飾り立て、壁や柱はうねり、ねじれ、凸凹が強調され、華やかさ満開!芸術によって民意を掴もうとしたのであります!教会以外だとヴェルサイユ宮殿が有名!

サン・ピエトロ大聖堂
  • 321発目の世界遺産「バチカン市国」より、サン・ピエトロ大聖堂!
    コリント式のオーダーでペタペタペターって飾り立てられてます!柱の配列は全て一直線上ではなく前後してる部分もあり、柱の上の梁の装飾部分に凸凹感が生まれてます!

ヴェルサイユ宮殿
  • 290発目の世界遺産「ヴェルサイユの宮殿と庭園」より、皆さんご存知ヴェルサイユの宮殿の鏡の間!
    ゴージャスの一言に尽きる!

[古代~近世 - ビザンツ様式]

今までは西ヨーロッパ主体の流れで見てきましたが、こちらで紹介するのは東ヨーロッパ!ビザンツ帝国(東ローマ帝国)を中心に発達した「ビザンツ様式」で・す・YO!キリスト教で見ると西欧はカトリックやプロテスタントが主流ですが、東欧は東方正教会(ギリシャ正教)!東方正教会の教会で特筆すべきは何と言っても内部のモザイク装飾!外観は質素でも中にすげ~モザイク装飾があったらそこは昔ビザンツ帝国の領土だったと考えてイェイ!屋根がドームだらけのタイプもあります!

サン・マルコ寺院
  • 323発目の世界遺産「ヴェネツィアとその潟」より、サン・マルコ寺院! - 速報日記はこちら!
    近くにある鐘楼の上から見下ろすと、屋根がドームだらけなのがよく分かる!

アヤソフィア博物館2階
  • 93発目の世界遺産「イスタンブール歴史地域」より、アヤソフィア博物館! - 旅日記はこちら!
    内部には金ピカのモザイクがたくさん残っています!モザイクでこれだけの表情を描けるのが本当に凄い!

いや~、もっと書きたいことはたくさんあるのですが、これくらいにしときましょ!ここでは触れられていない「初期キリスト教様式」だったり、「近・現代の様式」の建造物もアレコレ見てきているので、万が一旅日記で紹介する時がきたらこちらに追記します!帰国して図書館にこもって調べ上げたらさぞや楽しいだろうなぁ~!

締めくくり。ヨーロッパの旅行前に超簡単にでも各建築様式の特徴を押さえておくと町歩きがもっともっと楽しくなりますよ~。全く知識がなければ教会ばっかり見てると「もうお腹いっぱい!」ってなってしまう所ですが、例えば、一見装飾にしか見えない「フライング・バットレス」も、事前に何なのか知っているだけで同じゴシック様式の教会を見るたびに、「やっぱりフライング・バットレスがあるね!あるね!」って盛り上がれ、天井の高さや内部の壁の軽やかさ、そしてステンドグラスの大きさに注目できるわけであります!

(」゜ロ゜)」 「うるせ~っ!こちとりゃボケ~っと、ちい散歩したいだけなんじゃい!!」

m(_ _ )m 「これはすみません。チイチイ様。でもあと旧約・新約聖書の内容を押さえると、もっともっと、、、」

(」゜ロ゜)」 「引っ込んどれ~!!首から下は地井武男~♪」

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コメント

> シンノースケーさん!
コメントイェイありがとうございます!
フィレンツェにお住まいとは羨ましイェイ!
フィレンツェは西洋情緒があり、見所もコンパクトにまとまっていてセカイエが好きな街の1つです!
ピサと合わせてまたいつか再訪したいです!

ヴォティーフ教会@ウィーンの、バシリカ式、から、教会様式を検索したら。あらまあなんと素敵なサイトが!イェイイェイイェイ!
という感じでコメントイェイ残します。
宗教絵画が好きすぎて、20年前にフィレンツェに住みました。
鐘の音、朝日の色、ドゥオモの存在感。
ヨーロッパの街はどこも良いですが、
フィレンツェはドゥオモや多過ぎるルネサンス遺産の
おかげで、夢の国イェイ!ですね。

> オアシス宮浦さん!
建築士さんの勉強をしている方にそう言って頂けるのは嬉しいです!イェイ!
試験うまくいくように応援しております!

建築士の勉強をしてて流れつきました
大変楽しく、分かり易くまとめられていて感服致しました、
試験中に思い出します!イェイ
応援しておりますm(_ _)m

> 通りすがりにイェイ! さん!
通りすがりにありがとうござイェます!
建築様式でたどり着いて頂いたのですね。アルハンブラ宮殿は、私達ももう一度行きたい世界遺産です!ランキングまでポチして頂きありがとうござイェました!

アルハンブラ宮殿に興味がで、イスラーム建築が気になり、そしたら建築様式が気になって、ざっくりとりあえず分かりたかったので
この頁に辿り着けて感謝しています!
ランキングにポチしていきますね( *´艸`)

> 18号!
フィレンツェのドゥオモは他に似たような教会がないので圧倒的存在感があるね!色々な大聖堂を見てきた後でもフィレンツェのドゥオモはスゲーっと思ったもん!

勉強になるね~。
しかも(やや?)リアル写真も載っててわかりやすーい。
賢くなるわ~。

どの写真も空の青さがイイネ。
さっすが2号のカメラマンぶりは見事だったもんね。

やっぱりフィレンツェのドゥオモがスキ♪

> そらさん!
ヨーロッパはやはり、、いいですよ~~。今回は日程の都合でイギリスが南部のみしか回れなかったのでアイルランド、アイスランドも合わせてもう一度イギリスに行ける時がくればイェイなぁ~。って、これって贅沢ですね!イェイ!イェイ!

> マーさん!
おはようございまイェーイ!そうなんです!世界一周中なんで・す・YO!写真は2人で撮ってますが僕(2号)が一眼レフを担当してます!しかし1号のコンデジもビビッドモードとやらにするとめっちゃ鮮やかな写真が撮れるのでそのコストパフォーマンスを自慢されてます。。最後は日本の世界遺産を回る予定なので都合があればお会いできるかもイェーイ!

こんばんいえい(^^)

パムッカレでコメントした者です!
あの時は、世界一周で世界遺産をめぐるブログとは知らず(笑)
すみません

私もいつかお二人にお会いして、号をいただきたいものです(^^)
いまんとこ難しいなあ・・・

お写真撮るのは二人ともですか?
すごくキレイですね!!

お体に気をつけて、頑張ってください!!(^O^)/

失礼します

ヨーロッパは やはりいいですね~

私も行ってしまいたいです

もっと沢山写真撮ってくればよかったと反省でした

私、コメントします!

みなさまからのコメントを楽しみにお待ちしております!
「イェーイ!」だけでも構いませんのでお気軽にどうぞ!

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