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2011年4月22日

チリ / サンティアゴ で更新


103発目の世界遺産!ケルン大聖堂 [3.内部-ステンドグラス(バイエルン窓)]

記事は [09年08月27日415 日目   ドイツ1 6日目 / ケルン のお話

2009年8月27日-29日、ドイツで6発目の世界遺産は「ケルン大聖堂」!5本立てでお届けしていますが、今回の記事はケルン大聖堂の内部バイエルン窓と呼ばれるステンドグラスを中心にお届けします!絵画のようなリアリティ溢れるステンドグラスがドンデンダンデン、ドドドドドーン!

早速、西正面入り口からケルン大聖堂の中に入ってみましょう!

ケルン大聖堂内部

写真ではイマイチ伝わらないかと思いますが、巨大な内部空間がドデンしてます!こういう時は動画を撮るのがイェかったなぁ。左の柱にはオーク材でできた聖ミカエルの像がお出迎え!この彫像は第1次世界大戦で戦死した兵士達に捧げられたものだそうです。ということで、「兵士の守護聖人」である聖ミカエルが題材に選ばれたのでしょう。守護聖人については後にも出てきます。

そしてこの上記写真の正面の奥、ものすごく小さいんですが豆粒大の金色の物体が見えますでしょうか。これだけ遠くにあるんですけど金ピカの輝きがハンパないので分かるかと思います!あの金ピカの物体がケルン大聖堂で最も重要な「東方三博士の聖遺物が入った聖棺」です!これについては次の記事で!

ここでケルン大聖堂がお手本にしたと言われるフランスの「アミアン大聖堂」の内部を見てみましょう!

ジャジャーン!! scissors

アミアン大聖堂内部

う~ん、これは似てる!天井の交差リブヴォールト、めっちゃ高い天井、尖頭アーチ、支柱の装飾、どれもゴシック様式の特徴です!ので、似てて当たり前か。いや、当たり前田のクラッイェーイ!

写真だと両側に支柱が並んでますが、この部分は身廊と側廊の間にある壁であり、その壁を大きな尖頭の形(先端が丸みを帯びた三角形みたいな弾丸のような形)にくり抜いていって、残った部分が天井を支えてる支柱となってると考える方が構造を理解しやすイェイ!ちなみに先端が半円となってるのがロマネスク様式の特徴、半円アーチってやつです。

  • 正面入口(西端)から祭壇のある奥(東端)まで続く幅の広い空間を身廊(しんろう)と呼び、その両サイドにあって身廊と列柱で区切られた幅の狭い部分を側廊(そくろう)と呼びます。

    flair そしてこの支柱にロマネスク様式とゴシック様式の違いが表れるのです!ゴシック様式ではこの支柱に軽やかさを出すため、角ばった箇所をなくし、丸みを帯びた半円筒形の装飾を支柱に施し、スレンダー感を出そうとします。この半円筒形の装飾は最後天井の装飾(リブ)につながり一体感を生み出します。天井が高いのがゴシック様式の特徴ですが、その高い天井を支える柱(壁)は薄いんだぞ(薄くみえるだろ)!って言いたいわけであります!これにはフライング・バットレスが一役かってるのですが、それはまた別の機会で。ちなみにロマネスク様式の支柱は「THE 壁」と言えるような重々しく角ばった感じであることが多いです。

    で、その高い天井ですが、アミアン大聖堂の身廊における天井の高さは42.3m !フランスで最も高いのですが、ケルン大聖堂は43.35m でした~!ワーオーー!そしてアミアン大聖堂など多くの大聖堂は身廊と2つの側廊を持つ3廊式なのですが、ケルン大聖堂は身廊の両側にそれぞれ側廊が2つある5廊式で、これまたアミアンを圧倒します!ワオワーオーー!

    それではゴシック建築談義はこれくらいにして、そろそろステンドグラスのご紹介を! paper

    ケルン大聖堂の中は本当にステンドグラスが満載イェイ!紹介しきれないほどのステンドグラスが飾られているのですが、中でも「バイエルン窓(Bavarian windows )」と呼ばれる5枚のステンドグラスが有名ですので、それを中心にお届けします!

    大聖堂を入ってすぐに右の方に歩いて行くと、、

    そこにあります! バイエルン窓っ! イェイ!イェイ! d(´∇`)b

    ケルン大聖堂ステンドグラス(バイエルン窓)

    入り口を入ってすぐ右に行った所にある右端から5枚のステンドグラスがバイエルン窓で、一応この写真に5枚のステンドグラスが全て収まってます。左の2枚はかなり微妙ですが。ヒャッヒャッヒャッ~!

    もうちょっと寄ってみると、鮮やかイェイェーイ!

    ケルン大聖堂ステンドグラス(バイエルン窓)

    こちらは右側から2番目と3番目のステンドグラス!ほんと絵画みたいで美すぃ~!

    この「バイエルン窓」という名は、バイエルン王ルートヴィヒ1世から寄贈されたことに由来し、5枚全てのステンドグラスには「バイエルンの紋章」と、「ルートヴィヒ1世からの寄贈を示す文字」が残されてるんで・す・YO!行ったことがある人も気づかなかったでしょう!ヘイ!ヘイ!ヘーイ!

    それではバイエルン窓を1枚1枚見てみましょう!

    って、あれっ?! Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

    およよ。

    右端から1枚目の写真がなーい! \(;゚∇゚)/

    教会内は暗くて結構手ブレするから、写真整理した時にあまりにもブレブレだったから捨てちゃったのかも~!

    超ショック!超ショック!

    (皆さんでご一緒に)

    ティファニーで超ショックを!

    よって右端から1枚目の写真は、先ほどご紹介した5枚全てのステンドグラスが写っている写真の一番右端にしかありましぇーん。 weep

    気を取り直して右端から2枚目のバイエルン窓からスタートだぜ!イェイ!のイェイ!のイェイ!

    こちらが右端から2番目のステンドグラスだぜウキョーイ!

    ケルン大聖堂ステンドグラス(バイエルン窓)

    お題は、東方三博士(とうほうさんはかせ)の礼拝!

    pencil 【東方三博士の礼拝

    星に導かれて東方から3人の占星術の学者さんが、生まれたばかりのキリストを礼拝しに贈り物を手にしてやってきた場面です。この3博士はヨーロッパ、アジア、アフリカの3大陸を代表しているとか、青年、壮年、老年の3世代を代表しているとか諸説あったりします。この場面はキリスト教絵画で非常によく見られる場面です。

    が、キリストが誕生した直後に何で突然博士たちが、しかも3人一緒に礼拝しにやってきたのって感じになると思いますが、もうこれキリスト教関連の全ての場面に言えることですが、新約聖書的にそうなってるってことでイェイんではないでしょうか。脈絡とか腑に落ちる落ちないとか関係なく、、、彼らは3人で礼拝しにやって来たんです!

    このステンドグラスだと縦に4分割されてる内の左から2つ目の箇所に3人の博士がいらっしゃいます!立ってる2人は贈り物を手にし、跪(ひざまず)いてる年長の人は贈り物を聖母マリアの足元に置いています。

    そしてこの東方三博士こそがケルン大聖堂に最も由来のある聖人です!この記事の最初の方で触れましたね!大聖堂内に安置された金色の棺の中に納められてるのが東方三博士の聖遺物!聖遺物とは聖人の遺骸や遺骨なのですが、キリスト教ではこれを崇拝するのであります。この聖遺物が本物かどうかはさておきまして。。

    ちなみに「バイエルンの紋章」は左端の柱の一番下、柱台の装飾のように描かれ(3分の2くらい切れてますが)、そして「ルートヴィヒ1世からの寄贈を示す文字」が右端の柱の柱台に描かれているのですが、そこだけステンドグラスは真っ黒!現在はないようです。

    次は、右端から3番目のステンドグラスだぜい!

    ケルン大聖堂ステンドグラス(バイエルン窓)

    お題は、キリスト哀悼! または、ピエタ!

    pencil 【キリスト哀悼/ピエタ

    ピエタとはイタリア語で慈悲、哀れみを意味し、十字架から降ろされたキリストの遺体を聖母マリアが膝の上に乗せて、我が子の死を悲しむという場面です。この場面も美術作品のテーマによく用いられ、特にバチカンのサン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロの大理石彫刻「ピエタ」が有名であります。

    ちなみに「バイエルンの紋章」は左端の柱の上、「ルートヴィヒ1世からの寄贈を示す文字」は右端の柱の上にあり、両方とも盾のような形をしています!立ってる人たちの頭の高さにありますよ!この写真ならどれだか分かると思います!イェイ!イェーイ!

    次は右端から4枚目! 今度は縦写真だぜイェイ!

    ケルン大聖堂ステンドグラス(バイエルン窓)

    お題は、精霊降臨!

    pencil 【聖霊降臨

    復活したキリストは復活から40日後に昇天していく(父なる神の元に帰る)のですが、昇天前に約束していた通り、昇天の10日後に使徒たちの前に聖霊が降臨するという場面です。キリストの昇天後は聖霊が仲介役となるのであります。この聖霊、聖母マリアがキリストを身ごもる時にも登場します。聖母マリアは聖霊によってキリストを身ごもった、と。だから子がいながらにしてバージン・マリアとなれるわけです。難すぃ~。けど、そういうことなんです!

    ちなみに聖霊は美術作品では白い鳩で描かれます。

    関連してもっと難しい概念が三位一体。この「聖霊」は、父なる「神」、子なる「キリスト」と共に三位一体の関係、つまり唯一なる神の3つの位格(ペルソナ)として存在するというのです。なんのこっちゃ!なんのこっちゃ! 背景としては、天地を創造してるくらいだからキリストが生まれる前から神(父なる神)は当然いたし、聖母マリアは聖霊によってキリストを身ごもるし、そして生まれてきたキリストは、人間の姿で地上に現れた神と信じたい。超平たく言うと、三位一体という概念はこの3つ全てを「神」にしたいし、かといって1つでなく個々に存在するものとしたいからできた概念なのでしょう。聖霊も神じゃないとキリストは神の子にならないっすからねぇ~。

    で、ステンドグラスだと中央やや上のピカーって光ってるのが聖霊かと思いますが、ステンドグラスの黒いフレームが中央にきていて白い鳩を丁度描けなかったのではないでしょうか。ちなみにステンドグラス上段で、跪(ひざまず)いてる青色の服のお方は、聖ペテロ。キリストから天国の鍵を受け取る場面です。

    で最後、右端から5番目! キャッキャッキャーイ! (゚◇゚)

    ケルン大聖堂ステンドグラス(バイエルン窓)

    お題は、聖ステファノの殉教!

    pencil 【聖ステファノの殉教

    聖ステファノはキリスト教における最初の殉教者です。キリストの教えを広め、ユダヤ教を批判していた聖ステファノは、エルサレムのユダヤ人たちに石打ちの刑を受けて殉教してしまうという場面です。そして当時ユダヤ教徒だったサウロ(後にキリスト教最高の伝道者となる聖パウロのこと)はこの石打ちの刑に賛同し、処刑現場にいたというストーリーもあったりします。

    ちなみに聖ステファノは殉教時の石打ちの刑に由来して「石工やレンガ工の守護聖人」でもあります。こんな感じで聖人は有名なエピソードや殉教時などにゆかりのある職業や地域の守護聖人として信仰されていたりします。

    ステンドグラスでは背景にエルサレムの城壁も描かれています。残念ながらこの中に聖パウロの姿があるのかどうかは不明で~す!顔的に一番近いのは左のしゃがんで石を取ろうとしてる人になるかと思いますが。さて。

    と、以上でバイエルン窓の紹介は終わりでーす!

    が、その他のステンドグラスでイェイやつを見つけたのでどうぞ!

    こちらです! ジャジャジャーーン!

    ケルン大聖堂ステンドグラス(パウロの回心)

    お題は、パウロの回心!

    先ほど聖ステファノの石打ちの刑の話に出てきたパウロでございます!

    pencil 【聖パウロの回心

    厳格なユダヤ人の家庭に生まれ、熱心なユダヤ教徒となったパウロ(サウロ)ですが、やがて聖ステファノの石打ちの刑のようにキリスト教徒の迫害に乗り出します。地方に広がりをみせるキリスト教徒を迫害すべく、パウロはエルサレムからダマスカス(現シリアの首都)へとイェイするのですが、そのダマスカスへの道すがら、突然、天からワーワーワーと光が差し込み、驚いてパウロは落馬してしまいます。そしてそこにキリストが登場ドーン!「なぜ私を迫害するのか」とパウロは問われるんですね。

    キリスト教徒を迫害しに行く道すがら、復活したキリストに出会うという衝撃体験をしてしまったパウロは、なんやかんやでキリスト教に回心したというわけであります。

    ステンドグラスだと、画面中央上にキリストがドーーンと登場し、それに驚き落馬したパウロがその真下、地面に横になって見上げてます。そして左にはパウロが乗ってきた馬がいる構図です。周りの兵士たちは恐らくパウロがキリスト教徒迫害のために連れてきた兵士たちだと思います。イェイ!

    それではステンドグラス紹介の最後にこんなものをどうぞ!

    イェーホ!イェーホ!イェッホイ、ホーイ! ヾ(≧∇≦)〃

    ケルン大聖堂ステンドグラス(ゲルハルト・リヒター)

    現代絵画の巨匠ゲルハルト・リヒター作、格子柄のステンドグラス!

    ちょっと拡大するとこんな感じで・す・YO!

    ケルン大聖堂ステンドグラス(ゲルハルト・リヒター)

    巨匠!現代アートっぷりを見せつけてくれます!元々あったステンドグラスが第2次世界大戦で完全に破壊されてしまったそうで、2007年にようやくこのカラフルなステンドグラスが誕生したのであります!しかし今まで紹介してきたものと比べるとかなり浮いてる存在であることは間違いないですね。ケルン大聖堂の大司教さんなんて、これをお気に召さず、このステンドグラスのお披露目の時には来なかったそうですから。あらら。

    聖クリストフォロス: 「今回の記事はこの辺でお開きにしましょ~う!」

    聖クリストフォロス像

    締めくくる前にあなた様をご紹介します!

    pencil 【聖クリストフォロス(クリストファー)

    聖クリストフォロスは川を渡る人を肩に乗せて向こう岸まで運ぶ仕事をしていました。ある日、男の子を運ぶことになるのですが、川を渡るにつれて男の子はやたら重くなり、杖をついてなんとか粘り、川を渡ることに成功しました。で、この男の子が実はキリストであったので・す・YO!世界の重みを担いでいたんですイェーイ!!クリストフォロスとは「キリストを担う人」って意味なんですね~。

    そしてこの聖クリストフォロスは「旅人の守護聖人」なので、旅人の皆さん、聖クリストフォロスは見かけることが多いと思いますので、見つけたら旅の無事をお祈りしてみましょう!イェーーーイ!

    次回も引き続きケルン大聖堂の内部をお届けしまっす!

    103発目の世界遺産!ケルン大聖堂 [4.内部-東方三博士聖遺物など]」の記事に続く。

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