ヴァドーダラーでの日々-情報収集に奔走編-
記事は [09年05月03日] 299 日目 インド2 38日目 / ヴァドーダラー のお話
5月3日-7日、「ヴァドーダラー(バローダ)」で過ごした日々のお話です。「ヴァドーダラー」は、世界遺産「チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園」の拠点となる街なのですが、地球の歩き方にも見開き1ページしか掲載されていなくて情報が少なかったため、情報を集めるためにあちこちウロウロしました。実際に街を歩いてみると実は結構過ごしやすい近代的な街でした!
「ヴァドーダラー」はグジャラート州にある街です。グジャラート州は戒律の厳しいジャイナ教の方々が多いため、禁酒の州ということでも有名です。お酒を買うには許可証みたいなものが必要だそうです。さすがのセカイェもアウランガーバードでさんざん飲んだのでヴァドーダラーでは禁酒します!
ジャイナ教の方々は肉や卵はもちろんのこと、ジャガイモ、玉ねぎ、にんじんなどの根菜も、掘り起こす時に虫を殺す可能性があるため食べないと言われています。世界遺産「エローラ石窟群」では、ジャイナ教の石窟寺院を見ることができました。着衣と食器の所有を認めない裸形派の方々がいらっしゃるからか、全身裸の像があったのは衝撃的でした。
ヴァドーダラーで泊まっていたのは、「ホテル・プレジデンシー・タワー」です。
名前はやたらゴージャスですが普通のビジネスホテルでした。インドのビジネスマンの方や家族連れの方で結構混んでいました。
お部屋の様子はこちら!
エアコン、テレビ、小さな冷蔵庫がついているダブルルームで900ルピー(約2,250円)。ランドリーサービスもありTシャツ1枚が30ルピー(約80円)でした。残念ながら「Wi-Fi 」はおろかインターネットは使えません。
こちらのホテルでは7時半~9時半まで朝食ブッフェを食べることができます。インド料理2~3品、パン、コーンフレーク、コーヒー、ジュースが取り放題です。
こちらが朝食!
手前右の黄色くて小粒のものが「ポーハ(Poha) 」というインドの朝食で良く出てくるものです。2号はモサモサしているからあんま好きじゃない!と言ってますが、1号はあっさりしてるんで結構好きです。南インドではあまり見かけなかったのですが、ヴァドーダラーとか現在いるボーパールでは良く見かけます。バスの休憩所などで食べている人も多いです。
そして右側にあるお好み焼きみたいなのは「ウタパム(Uttappam) 」と言います。お好み焼きというよりは「少し酸っぱくてパクチーが入った甘くないホットケーキ」という感じです。サンバルという左側にあるあっさりした野菜カレーと、ポーハの左にある緑色のチャツネという青唐辛子とココナツから作られたピリ辛ソースと一緒に食べます!インドは朝食だけでも種類が豊富なんで・す・YO!
とこんな感じでインドの朝食について熱く語っていると、ここの朝食ブッフェが素晴らしいものに思えてくるかもしれないのですが実際はシケたブッフェでした。。白いご飯がなかったのも理由の1つですが、出来立てじゃないしパンもパサパサだし質素であんまり美味しくなかったのです。。。2号曰く「イマニ」だったそうです。「イマニ」というのは2号の造語で、イマイチよりもイマイチな状況を表しています。
・・・ちなみに、こちらのイマニという言葉、2号の造語だと思っていたところ5年前に既にどなたかが思いついていた言葉だったようです。
ホテルはヴァドーダラー駅から西の方へオートリクシャーで5分くらい(10~20ルピー)行ったところにありました。
「ナショナル・プラザ(National Plaza )」というショッピングモールのすぐ近くです。
オートリクシャーの運ちゃんに「ナショナル・プラザの近くのホテル・プレジデンシー・タワー!」と言えば連れてきてもらえることが多かったです。「ナショナル・プラザ」からは大通りに沿って駅から反対にまっすぐ歩いて左手に曲がったところに「ホテル・プレジデンシー・タワー」があります。
ナショナル・プラザのある大通りには、ゴージャスな建物やショッピングモールがたくさんありました。
こんな近代的な建物も!
インドではこういう建物を見ることは珍しいんです。こちらはサリーの布を売っているお店が何軒か入ったショッピングモールでした。ここの布屋さんは靴を脱いで入るので、ヒンドゥー教の寺院を思い出しました。
こんな感じのショッピングモールもたくさんありました!
ショッピングモールには色々なお店が入っているのですが、一番多いのは布屋さんです!ヴァドーダラーは織物工業が有名だということで色とりどりの布を売っているお店が多かったです。
ナショナル・プラザから道路を渡り、駅と反対側に進んでいくと品揃えの良いスーパーが2件ありました。こちらのスーパーでムンバイでは入手できなかったリップクリーム(25ルピー:約60円)と2号の必需品綿棒(21ルピー:約50円)や、ずっと欲しかったココナツオイル(21ルピー:約50円)を買ったりしました。
ココナツオイル!やっぱりベジマークがついています。
コーチンでアーユルヴェーダ・マッサージを受けた時、ココナツオイルでヘッドマッサージをしてもらったら痛んだ髪の毛がちょっとしっとりしてきたんで、それ以来ずっと欲しかったんです。毎日髪を洗った後に少し手にとってなじませているんですが、今まで櫛がひっかかって通らなかったのが通るようになってきました!髪の毛も少しツヤツヤしてきたかな?
スーパーで無事お買い物も出来たところで情報収集をします!
まずは英語のガイドブック「ロンリープラネット」を買いに本屋へ向かいます。地球の歩き方も便利なガイドブックなのですが、マイナーな街については圧倒的にロンリープラネットの方が情報が多いんです!今持っている南インド版ではインド西部の街ヴァドーダラーの情報が載っていないんです。
1号は英語が苦手ですがロンプラをどうにかこうにか解読しています!得意分野のレストラン情報とホテル情報は簡単な英語で書かれていますし、読んでいくうちにどこに何が書いてあるというのが分かってきたので大分読みやすくなってきました。ロンプラは写真がほとんどないのが残念ですが、数少ない写真はやたらめったらステキな写真が多いです♪
ココナツオイルを買ったスーパーで近くに本屋がないか聞いてみたところ「クロスワード(CROSSWORD) 」という本屋を紹介されました。色々な人に聞きながら行ったのですが、英語が話せる方は皆さん「クロスワード」をご存知だったので有名な本屋みたいです。
「クロスワード」に到着!
「ナショナル・プラザ」から大通りを反対側に渡り、駅の方にまっすぐ歩いていって、警察署を左に曲がってまっすぐ進んだところにありました。「CROSSWORD 」はこちら!という看板が出ているのでわかりやすかったです。
クロスワードはエアコンがガンガン効いていて警備員がたくさんいるゴージャスな本屋でした。8割くらいが英語の本で座って購入前の本を読むこともできます。あまりのゴージャスさにびびりながらロンプラのインド編を探します。トラベルコーナーで見つけたところ、インドだけで5つの地域別に出版されていました。
- インド全土 (India )
- 南インド (South India )
- ラジャス タン、デリー、アグラー (Rajasthan, Delhi & Agra )
- ゴア (Goa)
- 北東インド (Northeast India )
うーん、南インド版はあるのに北インド版がなぜない?!!この分厚いインド全土版を買うしかないのな~。「ラジャスタン、デリー、アグラー」だと薄くて持ち運びが楽そうなのですが、「ヴァドーダラー」やコルカタが載っていない。「北東インド」だとデリー、アグラーが載っていない。。
ちなみに、ロンプラのインド全土版は厚さが5センチもあります!地球の歩き方が1.5センチなのと比べると激的に厚い!ロンプラの南インド版は2センチだったのでこれくらいならまだ持ち運びが楽なのですが。。。
とブツブツ言っていましたが、結局インド全土版を買ってヒーコラ帰りました。お値段は1,195ルピー(約3,000円)でした。なかなか高いですな~。ロンプラは普段は古本屋で探すのですが、この時だけは見つからなかったんで新しい本を買うことになっちゃったんです。モッタイナイネー。
早速ロンプラでヴァドーダラーで行く予定の「チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園」について読んでみたところ、見所や簡単な行き方は載っているのですが地図は載っていませんでした!そこで地図を探しに「グジャラート州観光局」に行ってみることにします!
この「グジャラート州政府観光局(Gujarat Tourism )」まで行くのが結構大変でした!というのもヴァドーダラーには、「グジャラート州政府観光局」と「市観光局(Municipal Tourist Office )」の2つの観光客ががあるんです!「グジャラート州政府観光局」は駅から更に東へオートリクシャーで10分くらい走ったところにあり、「市観光局」は駅のすぐ向かい側にあります。
ホテルの近くでオートリクシャーをつかまえて、「グジャラート州政府観光局に行きたい~!」と運ちゃんに聞いてみますがどうやら知らないようです。近くにいた人に聞いてどうやらわかったようで、レッツらGO!15ルピー(約40円)でマネー成立しました。15ルピーだといつもホテルから駅へ行くのと同じ値段なんで、駅の向かいにある「市観光局」と勘違いしてないかな~と思っていると、、、
やっぱり勘違いしていた!
ギャー違うーー!ってことで、運ちゃんにまた色々な人に「グジャラート州政府観光局」の場所を聞いてもらって連れていってもらいます。もちろん15ルピーじゃ行ってくれないんで、結局30ルピー(約80円)払いました。。。
無事到着!
駅からはオートリクシャーで10分くらいでした!
こちらが「グジャラート州政府観光局」のある建物です。
建物の中に入ると部屋があります。
部屋の中に入ると優しいおばさまがいらっしゃって、「チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園」の簡単な地図やパンフレットをくれました。簡単な地図は簡単すぎてあまり役に立たなそうですが、パンフレットは一つ一つの遺跡の説明が結構詳しく書いてあって有用そうです!他にも色々と教えてもらいました。
「チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園」へは「STC バススタンド 」という駅の向かいにあるバススタンドから行けるそうです。ここのバススタンドは「スラト」からヴァドーダラーに到着したバススタンドで、「St Depot 」とも呼ばれているようです。そしてパーヴァガドゥ山を登るケーブルカーが運行しているかどうか聞いてみたところ、朝8時から4時までやっているということが分かりました。ロンプラを読むと、パーヴァガドゥ山を歩いて登ると2~3時間かかると書いてあり、ちょっときついな~と思っていたところだったんで助かりました!
グジャラート州観光局を後にして、再びオートリクシャーに乗って「STC バススタンド 」へ向かい、「チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園」行きのバスの時間を調べに行きます。
ヴァドーダラーのオートリキシャーはこんな感じにハートがついていてキャワイェイ!
バススタンドに到着!10分弱で20ルピー(約50円)でした!
中の様子です。
ここにはヴァドーダラーに到着した真夜中に一度来ているのですが、明るいところで見るのは初めてです。
窓口で「チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園」行きのバスの時間を聞いてみたところ、朝5時、6時、7時、7時半、8時半、10時に出ているそうです。これだけあれば安心!そして帰りのバスは1時間毎にあるということなので無事帰って来られそうです!
「グジャラート州政府観光局」へ行った後は、次に移動する「ボーパール」までのチケットを探すことにします。ボーパールは世界遺産「サーンチーの仏教建造物群」と「ビンベットカのロック・シェルター群」の拠点となる街です。
「グジャラート州政府観光局」でボーパールまでの行き方を聞いたところ、バスよりも電車がお勧めということで発車時刻や列車名も教えてもらいました。というわけで、まずは電車の状況を調べに駅に行ってみたのですが、やっぱりウェイティング(空席待ち)。。。。なかなか電車のチケットを取るのは難しいですな。
そんなわけでプライベートバスのチケットを扱っている旅行代理店にやってきました。「STC バススタンド」の窓口でもローカルバスでボーパールに行けるか聞いてみたのですが、「バスより電車で行った方が良い。」とか「朝5時に出発するかも?」という感じでちゃんとした情報を得られなかったので、プライベートバスで行くことにしたんです。
旅行代理店がある通りに到着!
STC バススタンドから少し北に歩いたところにある旅行代理店が集まっている通りにやってきました。ワラワラーっと旅行代理店が並んでいまーす。ボーパール行きのチケットの値段を聞いてみたところ・・・・
【1軒目】
ボーパールへ直接行くバスはない。ヴァドーダラーから「インドール(Indore )」という街までのプライベートバスが出ているから、そこを経由して行くと良い。ヴァドーダラーからインドールまではエアコンなしで座席が450ルピー(約1,130円)、寝台が510ルピー(約1,280円)。ちょっと高いな~ってことで価格交渉してみたところ、寝台を450ルピー(約1,130円)まで値下げしてくれました。予約をお願いしたところ、この時は2日前だったのに座席も寝台も満席!
他のバス会社にも問い合わせてくれて空席を見つけてくれたのですが、エアコンなしの座席で500ルピー(約1,250円)と値上がりしたので退散~。
【2軒目】
1軒目と同様、ボーパールへ直接行くバスはなくインドール経由。言い値は1軒目と同じで、エアコンなしの寝台が450ルピーまで値下がりしたのも同じ。しかし値下げに結構時間がかかった。ここの旅行代理店はイスやら扇風機やらがあったのでのんびり涼しみながら2号が粘り強く交渉した。いざ予約の段階になるとやはり満席!ここの旅行代理店は他のバス会社を知らないようだったのであえなく退散~。
すっかりやる気をなくしたセカイェは一旦ホテルに帰ることにします。ってそれでいいのか~~!o(`0´)=0
そして次の日「チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園」へイェーイ!した後に、ヴァドーダラー駅の向かいにある旅行代理店に行ってみることにします。この日は出発の前日でした!
3軒目の旅行代理店!
【3軒目】
1軒目と同様、ボーパールへ直接行くバスはなくインドール経由。言い値は1軒目と同じで、エアコンなしの寝台が450ルピーまで値下がりしたのも同じ。予約しようとすると満席なのも同じ!他のバス会社に電話で聞いてみてくれたところエアコンなしの座席で460ルピー(約1,150円)とのこと!よっしゃー、ここに決定!イェーイ!
ここの代理店の名前は「Shree RAM Travel 」でーす。
こんな感じで情報の少ないヴァドーダラーでは、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりして情報を集めてまわりましたとさ。
次回は、ヴァドーダラーで、サリーを作ったり、名物グジャラート・ターリーを食べたりとインド生活を満喫したお話をお届けします!
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
先ほど約3ヵ月ぶりに2号の髪を切りました。「モミアゲ」を左右対称に切るのが難しい。左を切れば右が短く見えるし、右を切れば左が短く見える。そんなことを繰り返しているうちになんか「モミアゲ」がなくなってきた。。。あ~いっそ、スキンヘッドにしちゃおうかな~。
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