74発目の世界遺産!ファテープル・シークリー
記事は [09年06月19日] 346 日目 インド2 85日目 / アーグラ のお話
6月19日、インドで17発目の世界遺産「ファテープル・シークリー」のお話。この日は車をチャーターし、午前中は「ケオラデオ国立公園」、午後は同じ方面にある世界遺産「ファテープル・シークリー」をイェーイ!しました!今回は「勝利の都」と呼ばれるファテープル・シークリーの城跡をお楽しみください!
世界遺産 「ファテープル・シークリー」はムガル帝国第3代皇帝アクバルが築いた都の跡地です!アーグラとデリーではインド・イスラム建築の世界遺産をいくつかイェーイ!することができます!ムガル帝国歴代皇帝と世界遺産の関係は以下の表をどうぞ!
【 ムガル帝国の歴代皇帝とデリー&アーグラにある世界遺産との関係 】
カギ括弧の中が世界遺産の名前になってます!
# | 名称 | 世界遺産との関係 |
---|---|---|
第1代 | バーブル | - |
第2代 | フマユーン | 「デリーのフマユーン廟」に眠る |
第3代 | アクバル | 「アーグラ城塞」建設 「ファテープル・シークリー」建設 |
第4代 | ジャハーンギール | 「アーグラ城塞」にジャハーンギール宮殿存在 「アーグラ城塞」増強 |
第5代 | シャー・ジャハーン | 「タージ・マハル」建設 「レッド・フォートの建造物群」建設 「アーグラ城塞」増強 |
第6代 | アウラングゼーブ | シャー・ジャハーンを「アーグラ城塞」に幽閉 「アーグラ城塞」の城壁建設 |
世継ぎに恵まれなかったアクバルでしたが、シークリー村にいたイスラム教聖者の「子供できるよ!」という予言が見事的中し、後に第4代皇帝となるジャハーンギールを含めてお子様がワラワラ誕生!
というわけでアクバルはシークリー村が大層気に入り、ここに新しい都市「ファテープル・シークリー」を築き、アーグラから遷都してきたんで・す・YO!しかし水不足だか何だかでわずか14年で放棄され、ゴーストシティと化してしまうのでありました。。
それではそんな「ファテープル・シークリー」へレッツらゴー!
午前中に「ケオラデオ国立公園」をイェーイ!し、「ファテープル・シークリー」へ向かう途中の車で、見事に後ろから車が突っ込み、軽いむち打ち状態となってやってきました!
「ファテープル・シークリー」の駐車場には13時30分頃到着!
この駐車場からファテープル・シークリーの入口まではちょっと離れているので、オートリクシャーもしくは馬車に乗っていかなければなりませんでした。1号は動物の乗り物が何か嫌いなため、もちろんオートリクシャーで行くことに!(理由=何か)
リクシャを探しているとガイドのイケメン兄ちゃんがやってきて、オフィシャルガイドの証明証を見せながら「ガイドやるから連れてけ!連れてけ!」と営業をかけてきます!とりあえず彼にリクシャを手配してもらった後、イケメンだし面白そうなのでそこまで言うなら連れてってやるかと思い、リクシャに乗ろうとすると、
イケメン兄ちゃん、彼が来るのではなく「彼の友達の息子」を代わりに僕たちのリクシャに乗せようとしてきた!「こいつはいいガイドだからだいじょうぶ!連れてけ!連れてけ!」と!
良く分からない「彼の友達の息子」に付いて来られたら面倒なのでリクシャから追い出そうとするも、必死にリクシャにしがみつく「彼の友達の息子」。。そしてそのままリクシャは動き出す。。
してやったりの表情をする「彼の友達の息子」。
- リクシャ代: 25ルピー(約63円)
普通、ここまで強引にガイドしようとするか?!
インドの南の方を旅していたときはこんなに強引な輩はいなかったんだけど、デリーやアーグラなどの超メジャーな観光地ではこういったキャラが出現するのかな?
僕もここまでやる気を見せてくれると逆に嬉しくなり、とある計画を実行するのにもうってつけのキャラだったので連れて行くことにしました。以下、「彼の友達の息子」は「ガイド青年」と呼びます。
ガイド青年君、君のパフォーマンスに期待するぞよ!
「ファテープル・シークリー」は、「モスク地区」と「宮廷地区」の2つのエリアで成り立っており、最初は「モスク地区」へと連れて行かれました。アクバルに見放され、ゴーストシティと化してしまったファテープル・シークリーですが、「モスク地区」は子宝祈願の巡礼地として賑わってきたようです。
こちらはモスクのある敷地内への入口、
「シャヒー・ダルワーザ」(Shahi Darwaza )と呼ばれる東側の門です!
- シャヒー・ダルワーザ(Shahi Darwaza )
- モスク地区は入場料無料です!
ガイド青年も中々のポーズを決めてくれます!この門の前で靴を脱がないといけませーん!
門を抜けると四角形の大きな中庭がジャーン!
中庭はこのような回廊で囲まれてます!イェイ!
回廊の中ではお土産グッズを売る人からの熱い営業を受けることができます!が、ガイド青年が全ての営業を一掃してくれるんで・す・YO!ワラワラ寄って来る子供たちもガイド青年が一言二言言うとみんな立ち去っていきます!大活躍ジャン!ガイド青年!
こちらの敷地内にはこのようなお墓がたくさんありました。
ガイド青年曰く、お墓の上に棒状のでっぱりがあるのが男性のお墓で、真っ平なのが女性のお墓らしいです。
それでは中庭に並んでいる2つの建物を順にご紹介!
まずは「サリーム・チシュティー廟」!
- サリーム・チシュティー廟(Tomb of Shaikh Salim Chishti )
赤茶色のモスク地区内で1つだけある真っ白な建物!ここはアクバルのお子様誕生を予言した聖者「サリーム・チシュティー」さんのお墓です!なのでアクバルの逸話にあやかって、子供に恵まれない方たちがここにお参りにきます。
中に入る前にこちらを受け取ります。
一見、八百屋で小銭入れに使っているザルのように見えますが、、
こう使います!
ムスリム帽!ムスリム(イスラム教徒)の方がかぶっている帽子の簡易版みたいなものです!
こちらは中から見たサリーム・チシュティー廟の壁面です!
外が透けて見えるように造られてます!
近くで見るとこんな感じ!キレイでしょ!
内部中央にはこんな感じでお参りする空間があります!
この下にサリーム・チシュティーさんが眠ってるのかな。
そしてこちらがお隣にある「イスラーム・カーン廟」!
- イスラーム・カーン廟(Tomb of Islam Khan )
「イスラーム・カーン」はサリーム・チシュティーのお孫さんらしいです。
内部には他にもたくさんのお墓がありました。お隣の白い建物と比べるとこちらにはほとんど人が来ていませんでした。。
そしてこちらが「モスク地区」のメイン、「ジャミ・マスジッド」!
- ジャミ・マスジッド(Jama Masjid ) - 金曜モスク
ジャミ・マスジッドは訳すと「金曜モスク」!モスクはイスラム教徒の礼拝場所です。イスラム教徒にとっては金曜日が特別な日となっており、金曜日は集団礼拝が義務となっています!
モスクの中を横から見た構図!
結構質素な造りなのですが、
「ミフラーブ」の周りはキレイに装飾されてました!
- ミフラーブ: 礼拝用に壁にくぼみが作られた場所で、こちらがメッカの方向(ギブラ)を示してます。
天井にも装飾イェーイ!
ガイド青年はムスリム(イスラム教徒)なので、モスク地区では(真偽は不明だが)色々解説してもらえました。この建物は、キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教の文化が融合しているんだぜーと言ってました。
さて、強引に僕たちに付いてきて、それなりにガイドの役目を果たしてくれているガイド青年ですが、最後にチップ渡さないといけないのは見え見えなので、ここらでもう少しだけガイド青年に活躍してもらうことにしました。
「ファテープル・シークリー」に来る前に、とある計画を企んできたので、ガイド青年に計画実行を依頼!喜んで引き受けてくれました!
かぶりもの、イェーイ!
なかなかノリがイェイ!
オーストラリアのサーファーズパラダイスで豪流した5号(べっく号)と7号(トマト号)からいただいたこの「かぶりもの」、僕たちだけではこの「かぶりもの」のパフォーマンスを十二分に引き出せないと思い、今後現地の方々にも装着してもらうことにしました、イェーイ!
ガイド青年はこのかぶりものを気に入ったらしくこの後ずっと装着しっぱなしでした!
当然周りにいる人は皆、ガイド青年に注目しまくりです!ガイド青年に宗教上問題ないのか聞くと「ライオンならノープロブレム!」らしいです。なんのこっちゃ!
これなんか合成写真みたいになっちゃってる!
後ろに写っている巨大な門は「ブランド・ダルワーザ」と呼ばれる南門!中側から見た構図です。
この「ブランド・ダルワーザ」はモスク地区の見所の1つなんで・す・YO!というのもこの門は高さが54mありアジア最大、いや世界最大の入口と言われているからです!ちなみに北京の故宮博物院にも世界最大の門と呼ばれる「午門」があったりします。。
外側から見た「ブランド・ダルワーザ」!
- ブランド・ダルワーザ(Buland Darwaza ) - 勝利の門
門のすぐ下が急勾配の階段なので、みなさんココの写真を撮るのに苦労しております。そして軽いむち打ち状態の僕にとって見上げて写真を撮るというのは剛、正直しんどい!
「モスク地区」では最後に、「ヒラン・ミナール」と呼ばれる塔を望遠で激写!
- ヒラン・ミナール(Hiran Minar ) - 鹿の塔
こんな感じで「モスク地区」終了!
さようなら「モスク地区」、そしてさようならガイド青年!
モスク地区のお隣にある「宮廷地区」では入場料が必要になってくるので、オフィシャルガイドではないガイド青年は宮廷地区には入れないのでーす!よってさようなら!中々のパフォーマンスを見せてくれた彼には奮発して?100ルピー(約250円)のお小遣いを渡しました。
こちらが「宮廷地区」のチケット売り場です!
- チケット代: 250ルピー(約625円)
実は「モスク地区」でガイド青年と遊びすぎたため、持ち時間ほとんどなしで「宮廷地区」に乗り込むことになりました!チャーターしてる車の運ちゃんとの約束の時間までに帰らないと面倒なことが起こりそうなので超急ぎで回ってます!なのでこれからの記事の展開もユリオカ超特Qでの紹介となります!
「宮廷地区」には、白いお椀のようなものがちょこんと乗っかった若干地味めの赤い建物がズラズラと並んでる感じです!イェーイ!(かなり失礼な表現かも。。)
- 左奥: ビルバルの館(Birbal Bhavan )、 右: お手伝いさんが住んでた所(Lower Haramsara )
右の横長の建物はラクダ、象、馬の厩舎と言われてたりしますが、ここにあった看板ではお手伝い(メイド)さんが住んでいた場所だと解説されてました。
宮廷地区を急いで練り歩く!
- 前奥: ミリアムの館(Palace of the Christian Wife )
赤い建物が並んでるとなんだか中国っぽい印象を受けます!ここにある建物は実際は赤砂岩で作られてるのですが木造建築のように見えるから中国っぽく感じるのかもしれません。
こちらが宮廷地区でも有名な「パンチ・マハル」!
- パンチ・マハル(Panch Mahal ) - 五層閣
5層から成る壁のない建物で、ジャングルジムのような造りになっています!
で、パンチ・マハルの下を抜けるとこの風景!
奥に見えてるのがこちらも見所、「ディーワーネ・カース」!
- ディーワーネ・カース(Diwan-i-Khas ) - 貴賓謁見の間
中に入ると中央に巨大な柱がドデン!
アクバルはこの柱の上にある玉座に座って来賓客を迎えたそうな。つまり訪れた人たちはみんなアクバル様~といって頭上を見上げることになるわけです。むち打ち状態だとかなりつらいぞ!
ディーワーネ・カースから眺めた風景!
ここからは「パンチ・マハル」と「ディーワーネ・カース」の両方が見られます。
- 左上: パンチ・マハル、 右: ディーワーネ・カース
もうここでタイムオーバー!
ですが、最後に見忘れていた見所「ジョド・バーイー殿」をちょろっと見学!
- ジョド・バーイー殿(Palace of Jodh Bai )
そして宮廷地区の入口前から出ているバスに飛び乗り駐車場へ。。
- バス代: 10ルピー(約25円)
こうして怒涛の「ケオラデオ国立公園」、「ファテープル・シークリー」の2つの世界遺産観光を終え、アーグラへ帰っていったとさ。ちなみにむち打ち状態は2-3日で回復しました。イェイ!
ファテープル・シークリーでは入場料が不要な「モスク地区」もかなり楽しめました!これから本場のイスラム教国に行くのが楽しみです!「宮廷地区」は、「アーグラ城塞」や「レッド・フォートの建造物群」と似ており、後者2つの方が華やかな印象を受けました。でもこの地味(古風)な感じの風景が見られるのはファテープル・シークリーの「宮廷地区」だけということになります!「ファテープル・シークリー」、「アーグラ城塞」、「レッド・フォートの建造物群」の3つを回ってその比較を楽しみましょう!イェーイ!
最後に。
ファテープル・シークリーの近くの売店では飲み物の値段はかなりふっかけられますので、安いとこで買って持って行きましょう!イェーイ!
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
本日(日本だと先日)、「ペルセポリス」と「パサルガダエ」の2つの世界遺産をイェーイ!してきました!朝7時30分から丸1日観光でした!ペルセポリスは超楽しみにしていたのですが、あいにくの大曇天につき、かなり残念なことに。。イェーイ!イェーイ!
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