75発目の世界遺産!レッド・フォートの建造物群
記事は [09年06月21日] 348 日目 インド2 87日目 / デリー のお話
6月21日、デリーにいたときのお話。インドで18発目の世界遺産「レッド・フォートの建造物群」をイェーイ!しました!デリーにある3つの世界遺産の1つ、「赤い要塞」、レッド・フォート(ラール・キラー)の様子をお楽しみください!イェイ!
世界遺産 「レッド・フォートの建造物群」はムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンがアーグラからデリーに遷都する際に築いた城塞、宮殿の跡地です!シャー・ジャハーンと言えば「タージ・マハル」も造ってます!
アーグラとデリーではインド・イスラム建築の世界遺産をいくつかイェーイ!することができます!ムガル帝国歴代皇帝と世界遺産の関係は以下の表をどうぞ!
【 ムガル帝国の歴代皇帝とデリー&アーグラにある世界遺産との関係 】
カギ括弧の中が世界遺産の名前になってます!
# | 名称 | 世界遺産との関係 |
---|---|---|
第1代 | バーブル | - |
第2代 | フマユーン | 「デリーのフマユーン廟」に眠る |
第3代 | アクバル | 「アーグラ城塞」建設 「ファテープル・シークリー」建設 |
第4代 | ジャハーンギール | 「アーグラ城塞」にジャハーンギール宮殿存在 「アーグラ城塞」増強 |
第5代 | シャー・ジャハーン | 「タージ・マハル」建設 「レッド・フォートの建造物群」建設 「アーグラ城塞」増強 |
第6代 | アウラングゼーブ | シャー・ジャハーンを「アーグラ城塞」に幽閉 「アーグラ城塞」の城壁建設 |
ここは(恐らく現地語で)「ラール・キラー」(Lal Qila )とも呼ばれてますが、世界遺産名が英語表記の「レッド・フォート」(Red Fort )なので、この記事では「レッド・フォート」と呼ぶことにします。
世界遺産名でもう1つ。世界遺産名が「レッド・フォートの建造物群」と「群」と なっている通り、レッドフォートだけでなくお隣の「サリームガル」(Salimgarh )という城塞も合わせて世界遺産として登録されてます!
左上の赤枠が「サリームガル」、大きな八角形状の方が「レッド・フォート」!
上の地図をよーく見ると「Army Occupiedd area 」というのがあるのですが、レッド・フォートは以前、遺跡の主要な部分が軍隊の管轄下にあり、遺跡保護の観点からよろしくないということで世界遺産の登録が延期となった経緯があります。そこで主要な遺跡部分は軍隊から「Archaeological Survery of India(ASI) 」に管轄が移され世界遺産として登録されました。
- ASI: 考古学的な調査や遺跡保護を担うインドの政府機関
こうしてアーグラにある「ファテープル・シークリー」、「アーグラ城塞」と合わせ、「ムガル帝国の首都であった世界遺産3羽ガラス」が誕生しましたとさ!3つの遺跡とも同時代の建物で見た目も似てるし、地理的にも近いんだから1つの世界遺産にしちゃえばイェイのに!
それでは「レッド・フォート建造物群」へレッツらゴー!
この日は午後からもっさりと始動!1号が狙っていたマンゴー・クルフィというアイスで有名な「Kaleva 」というスイーツの店に寄ってからレッド・フォートへ!知らぬ間に食べ物情報をゲットしてる1号にはいつも驚かされます。。
ここからオートリクシャーで行くのですが、交渉難航!観光シーズンから全く外れたこのデリーで思い通りにコストダウンを引き出すことができず。。ホテルからこのスイーツ店に来るときもそうでしたが結構近いのに50ルピーから下がらんのよ!そもそも言い値は100ルピー以上とありえない吹っかけ方をしてきます。くっ、悔しいです!
- リクシャ代: 50ルピー(約125円)
15時ちょっと前くらいに「レッド・フォート」に到着、イェーイ!
近づいてみると、観光客で結構賑わってます!
いや、すげー賑わってます!
こちらの行列はレッド・フォートの入口、「ラホール門」へ向かって延びてます!「レッド・フォート(赤い要塞)」という名前は赤砂岩で造られた城壁や城門から名付けられたんで・す・YO!
さすがは日曜日となるとオフシーズンでもこの行列ができるのね。しかしチケット売り場は行列に並ぶ前にあって、外国人はチケットを買った後、この行列をパスすることができまーす!イェーイ!
- チケット代: 250ルピー(約625円)
というわけで「ラホール門」、ドン!
- ラーホール門(Lahore Gate ) - 小さな門をくぐった後にこの大きな門がある2重構造
この感じ、「アーグラ城塞」とそっくりです!
門を抜けると「チャッタ・チョウク」と呼ばれるアーケード(市場)が現れてきます!
- チャッタ・チョウク(Chatta Chowk ) - パレス・マーケット(Palace Market )
昔は城内に住んでいた方に利用されていたであろうアーケードも、現在では観光客用のみやげ物屋が軒を連ねてます。このアーケードの先には売店兼休憩所みたいなところがあり、セカイェは門をくぐってアーケードを歩いただけで早くもコーラ休憩!ショッキングゥ~な暑季だから体力持ちません!
で、ラホール門、チャッタ・チョウクを抜けるとさらに門!「ナッカル・カーナ」!
- ナッカル・カーナ(Naqqar Khana ) - 中門
この「ナッカル・カーナ」を抜けると、見所となる建物がワンサワンサと現れてきます!
まずは目の前に「ディーワーネ・アーム」!
- ディーワーネ・アーム(Diwan-i-Am ) - 一般謁見の間(Hall of Public Audience )
ディーワーネ・アームは「一般謁見の間」のことで、皇帝が一般大衆からの意見に耳を傾ける場であります。ディーワーネ・アームや後述するディーワーネ・カースはムガル帝国の他の都、「アーグラ城塞」や「ファテープル・シークリー」にもあります。
中には白大理石でできた大きな「玉座」があり、観光客はこの前に群がります!
皇帝シャー・ジャハーンはこの玉座に座って「フムフム。」とか言っていたのでしょう!
昔はこの大理石の玉座に宝石がはめ込まれて飾られてたらしいです。
そしてディーワーネ・アームを横から!
かつては天井や柱も金色に彩色されていたらしいです!ということで現在の姿は、かなり地味に成り果てた姿だということになります!
ちなみにレッド・フォートの建物のほとんどはこのような「横からのアングル」が一番楽しめるんで・す・YO!
ほんでもってディーワーネ・アームを抜けると、見所となる建物が密集した大きな庭園に出てきます!
ワラワラワラ~!
建物は全部白い!恐らく全ての建物が白大理石でできているのでしょう!というわけで中に入るとレッド・フォート(赤い城塞)という名前から受ける赤いイメージはゼロとなります!
まずはこの中から一番右にある「ラング・マハル」をご紹介!
- ラング・マハル(Rang Mahal ) - 後宮、別名:彩りの間(Palace of Colour )
ラング・マハルは後宮(皇帝の奥様が住むところ)として使われていた所です!シャー・ジャハーンの奥様ということは「ムムターズ・マハル」が住んでいたのではないかと思われますが、ラング・マハルの右奥には「ムムターズ・マハル」という名の場所があったりする。ややこしや~!
ちなみに話しが脱線しますが、ムムターズ・マハルと呼ばれる場所には「博物館」があります。(この表現微妙。微妙さ加減は写真下の脚注参照。)
- 博物館(Archaeological Museum)、入場無料、内部は写真撮影禁止
- この博物館の建物自体をムムターズ・マハル(Mumtaz Mahal)と呼ぶのか、ここら辺一体の敷地をムムターズ・マハルと呼ぶのかは分からず。。
話しを戻し、こちらは「ラング・マハル」の前で水に群がるインドの方々!
レッド・フォートの建物は基本、横からのアングルで楽しみましょう!
ということで、ラング・マハルの横側~!
ジャーン!
レッド・フォートにある建物は横から見た時の柱の奥行き感?がイェイんで・す・YO!かつてはここの内部全体は豪華に装飾されていたらしく、彩りの間(Palace of Colour )という別名を持っています! が、残念ながら現在の姿からは彩りはほとんど感じられず。。
しかし天井は今でも小さな鏡の破片で飾られていました!イェーイ!
(地味に)ピカピカ光ってるのがわかりますでしょうか?!
以上、「ラング・マハル」でした!
続いてはラング・マハルのお隣2つを順にご紹介!
- 左: ディーワーネ・カース、 中央: カース・マハル、右の見切れてるやつ: ラング・マハル
真ん中にあるのは「カース・マハル」!皇帝の私室です!
- カース・マハル(Khas Mahal ) - 皇帝の私室(Emperor's Private Palace )
やはり横からどうぞ!
大理石に施された浮き彫りがキレイでしょ~!写真だと分かりづらいですが。
反対の横からも!
ココで見所なのはこちらの天秤のような浮き彫り!
星と雲に囲まれ、三日月の上に描かれたこちらの天秤は「Scale of Justice 」というらしいです!「公正の天秤」とでも訳すのでしょうか?ムガル美術で特徴的なものなのか、イスラムで特徴的なものなのか?勉強不足で分かりましぇ~ん!
以上、「カース・マハル」でした!
それでは次は「カース・マハル」の左隣、「ディーワーネ・カース」!
- 左の目立ってるやつ: ディワーネー・カース、 その右: カース・マハル、そのさらに右: ラング・マハル
- ディーワーネ・カース(Diwan-i-Khas ) - 貴賓謁見の間(Hall of Private Audience )
もちろん横からどうぞ!
ディーワーネ・カースは「貴賓謁見の間」で、レッド・フォートの中では最もゴージャスに装飾されていた建物らしいです。その装飾も「かつて」の話しとなりますが。。
奥に見えてる大理石の台座の上には、「Peacock Throne」(クジャクの玉座?)が置かれていたらしいですが、今はありましぇ~ん!
そして天井は金色に彩色され、銀で象嵌(ぞうがん)されていたのですが、今はありましぇ~ん!
- 象嵌(ぞうがん): 金属・木材などの材料(この場合は大理石)の表面を削って、そこに他の材料(貴金属など)をはめ込む装飾技法
しかし柱にはキレイな植物の象嵌が残されています!
やっぱり横だけでなく中央からも見てみたいあなたに!
この建物のどこかに、
「If there be a paradise on earth, it is here, it is here. ※」
という有名な文字が書かれているらしいのですが発見できず。。
- ※ 「地上に楽園があるとするならば、それはここである、ここである」
以上、「ディーワーネ・カース」でした!
ここまで書くのにダイブ疲れたので以下、ユリオカ超特Qでどうぞ!
左が「モーティー・マスジッド」で、右が「ハマム」!以上!
- モーティー・マスジッド(Moti Masjid ) - 第6代皇帝アウラングゼーブの個人用モスク、 別名:真珠モスク(Pearl Mosque )
- ハマム(Hammams ) - お風呂場?(Royal Baths )
ほんでもって、この2つの建物の間を抜けていくと、
こちらにも「Hayat-Bakhsh Garden 」と呼ばれる大きなお庭があります!
このお庭は水路で四角く区切られており、「タージ・マハル」や「フマユーン廟」などでも見られるペルシア式の幾何学庭園に似ています!
ここで一番目立つ建物は、お庭の中央にある「Jafar Mahal 」!
もはや面倒なので何なのかは調べてましぇ~ん!
そしてお庭の隅っこには「Shah Burj 」!
もはや面倒なので何なのかは調べてましぇ~ん!
「Hayat-Bakhsh Garden 」の方に来てからはかなり疲れてきたし、見所もよく分からないので作戦変更!まじめな観光は止めて地元の人と写真撮って遊ぶことにしました!
みんなで幽霊ピース!
幽霊ピース!
「幽霊ピース」とはみなさんご存知かと思いますが、お笑い芸人ドランクドラゴン塚地が良くやっていた一発ギャグで・す・YO!今「存知ねぇ!存知ねぇ!」って言葉が聞こえてきました。。インド人が幽霊ピースしてるの見たら塚地も喜ぶだろうな~!
こんな感じでレッド・フォートの観光を締めくくったとさ。
観光が終わった頃には、もうすっかり日が傾いてきてました。
城壁に夕日があたって美すぃ~!
最後に幽霊ピース!
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
昨日、イランの首都テヘランに到着しやしたー!イェーイ!テヘランには世界遺産はありませんが首都ということで来てみました!「宝石博物館」なるものがあるそうなのでこれから行ってみます!最近、キャバーブ(ケバブ)ばっか食ってるので太ってきたぜ、イェーイ!
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