89発目の世界遺産!ネムルット・ダー(ネムルトダーゥ) [中編]
記事は [09年07月26日] 383 日目 トルコ 8日目 / マラテヤ のお話
7月26日、マラテヤにいた時のお話。トルコで1発目の世界遺産は「ネムルット・ダー」! マラテヤから1泊2日でサンセット(日の入り)とサンライズ(日の出)が楽しめるツアーに参加しました!今回の中編の記事ではネムルット・ダー、「西側テラス」でのサンセットの様子をご紹介イェーイ!
世界遺産 「ネムルット・ダー」を復習すると、紀元前1世紀頃、標高2,150mのネムルット山頂に造られた巨大な聖なる墳墓!人生で1度も耳にしたことがない方が大半だと思われる王国、コンマゲネ王国の王アンティオコスのお墓です!いくつかある巨像の頭部が地面に転がっている光景が何とも不思議!とまぁこんな感じ!
ネムルット・ダーの頂上まで2kmという好立地の「ギュネシ・ホテル」に到着したのが16時半頃。サンセットの時間に合わせてホテルから車を出してもらえるので、それまではホテルでぷらぷらしていたのが前回の記事。
まだかな、まだかな~、(学研のおばさん、まだかな~♪)、と1時間ほどソワソワし、
17時半にネムルット・ダーの山頂へ向けて出発イェイ!
ツアーのメンバー9名全員が車に乗り込みます!と思いきや1号の当時のメモを見ると、「オランダ人夫婦は歩くの大好きなので、車で10分の所を30分かけて歩いていったらしい。」と書いてあった。思い出した!思い出した!年配のオランダ人ご夫妻は2kmの山道をウネウネと歩いて行ったんだった!確かに景色はイェイので歩くのもオモローかもね!
さて、ホテルを出発するとすぐに小屋がジャジャーンと現れ、そこから先へ行くには入場料が必要になってきます。ミニバスの中からお金を払います。
- チケット代: 6TL(約390円)
で、そこから先はウネ~、ウネ~っとした山道をウネって行くほど数分、
山頂付近に到着イェーイ! v(≧∇≦)v
そして、天気も絶好!
しかし幻想的な夕焼けを見るには、ほどよく雲があった方がイェイのですが贅沢は言ってられませんね~。
車で一番上まで行けないので、最後はちょろっとだけ登ることになります!向こうにコンモリと見えているのが紀元前1世紀頃造られたアンティオコス王の墳墓で・す・YO!
標高2,150mってだけあって見晴らしもかなりイェイ!後ろを振り返ってみると、
こんなことになってます! d(⌒∇⌒)b
あの小さいのが泊まってるホテルで・す・YO!上から見ると改めて㌧でもない立地のホテルだということが分かります!ネムルット・ダーが発見されていなかったらこんな所に誰も寄り付かなかっただろうに。
ようやく登りきったところが、コンモリとなってる墳墓のすぐふもと!
「東側テラス」と呼ばれてる場所です!
墳墓の東側と西側にテラスが設けられていて、東西それぞれのテラスの上に5体の巨大な座像が並べられています!上の写真だと右上部分がテラスで、そこに並んでいるのが巨像の胴体部分です!そして頭部はというと、胴体の足元、地面に並んでいます! w(゚o゚)w
巨像の頭部は地震の影響で地面に転がり落ちてしまったとされているんで・す・YO!
東西どちらのテラスの巨像も、頭部だけ地面にゴロンゴロン!そんなオモローな景観が観光客をココに引きつけているわけなんですねぇ~!しかしココに来る皆さんが感じると思いますが地震で落ちたにしては違和感ありまくりなんです。。
午後は西側テラスの方が日が当たってイェイので、東側は明朝楽しむことにしてスル~!
コンモリと盛り上がった墳墓のわき道を抜けて、反対側の西側テラスを目指します!
上の写真の左側にあるのがもちろん、
(」゜ロ゜)」 墳墓~!
石の破片を積み上げてできた直径150m、高さ50mの巨大な円錐形の墳墓です!この人工の墳墓が山の頂上をきれいな円錐形に見せているわけなんで・す・YO!標高2,000mを超える山の上にこんなものが造られてるってだけでも神秘的ですね!この中になんちゃら王国のアンティオコス王の墓室があるとされています!
そして墳墓に沿ってビシバシ歩いていくと、
「西側テラス」があっさりと見えてきます!
サンセットを楽しむ時間帯はこちらの西側がメイン!こちら側の石像が夕日を浴びて赤く染まってくれるのです!
先ほど見た東側のテラスと同様、巨像の頭部がチラホラ~!
保護用に鎖が張ってあってそれ以上近づくことができないようになっています。が、警備の人を見かけなかったので、無茶する観光客がいると簡単に入れちゃうのが不安ですね。どうか皆様、無茶はなさらないように。
そしていよいよ、お顔に注目! v(≧∇≦)v
- 左の頭部: アポロン、 右の頭部: 女神テュケ
やはり顔に注目すると神秘的な雰囲気になりますね!西側のテラスにも座った巨像の胴体部分のみが残り、頭部は地震の影響で地面に転がり落ちてます。にしては違和感満点なのですが。。
東西両方のテラスには5体の巨大な座像と、両側にそれを守護する2対のワシとライオンの像があり、東西共に同じ並びで配置されていたそうです。そして5体の座像の背面にはギリシャとペルシアの神の名が併記されており、どの像が何を表しているのか特定されています!
ギリシャの神の名で紹介すると、左から、1.アポロン、2.女神テュケ、3.ゼウス、4.アンティオコス王ご自身、5.ヘラクレスと並んでおり、その両側にワシとライオンの像が1体ずつドデンしてます。
- 「UNESCO:ネムルット・ダー」のサイトにある資料「Advisory Body Evaluation 」参照
上の写真は5体の像の左側2名、アポロンと女神テュケのお顔ということになります。テュケはギリシャ神話の女神にしてコンマゲネ王国の守護神とも位置付けられていたそうです。テュケのお顔は女神と言われれば、なるほど女性っぽいですね!
こちらは5体のド真ん中におられる「ゼウス」さま~!
- 左の頭部: テュケ、 中央の頭部: ゼウス、 右の頭部: アンティオコス王
鼻が砕けちゃってますが、おヒゲは健在!さすがはゼウス、貫禄がありますね!
ゼウスを中心にして左側のお顔が先ほども登場のテュケ、そして右のお方が何と、マニアックな王国、コンマゲネ王国の王アンティオコスで・す・YO!中央のゼウスの両隣はコンマゲネ王国に関わる2人、アンティオコス王と王国の守護神テュケが配置されたということですな。
そしてアンティオコス王の右側にはヘラクレスと、ワシさん!
- 左の頭部: アンティオコス王、 中央の頭部: ヘラクレス、 右の頭部: 鷲(ワシ)
こんな感じでアンティオコス王はちゃっかり神々の中に並んでいるわけなんです!これはアンティオコス王が神々と並ぶ存在であることを誇示していたものだと考えられているんで・す・YO!
で、これで5体全員のお顔が登場したのですが、地震で転がり落ちたと言われてるにしてはメチャクチャ違和感あるのが分かっていただけたと思います。
そう!
全部、首からキレイに着地しすぎ! \(;゚∇゚)/
そして胴体から離れすぎ! 要は転がりすぎ! \(;゚∇゚)/
まぁ修復&再配置するにしても、1~2体は胴体のすぐ下に横とか逆さまになってる方がリアルで雰囲気があるような気がするんだけどねぇ。どう見ても観光用にキレイに配置され過ぎてるんですよね。。しかも今回の記事でスルーした東側テラスなんて、ほんとキレイに整列しちゃってますから西側の方がまだマシなんです!
しかし!しかしですよ!もしも、もしもこの状態が昔からの姿であったならばこういうことになります!
まず地震でグラグラきて、全5体の巨像とも胴体から頭部だけが見事に外れ、コロコロコロコロ転がっていきます。まぁ7~8回転はするんですかねぇ。で、奇跡的にも等間隔で転がり続けた5つの頭部は最後キレイに首から着地イェーイ!この見事な着地を考えると、転がってる時も当然顔は横になっていないはずだから、女神テュケを除く4体はとんがった頭部でガッシンガッシン地面を削りながら凄みのある表情で転がってたってことになります。そんな光景みたら怖くて逃げ出すだろうな。。これぞミラクル!w(゚o゚)w
ライオン像: 「くだらないこと考えるな!ガオ~!」
- 西側テラスの左端で寂しそうに佇むライオン像
ライオン様すみません。くだらない雑念を取り払い、続けます。
西側テラスの右端には石板が数枚ほど置かれてました。
1号: 「これはこれはコンニチワ!世界の国からコンニチワ!」
石板にはアンティオコス王とアポロン、ゼウス、ヘラクレスが握手した姿が描かれているそうですが、どれがどれだか分かりません!
そしてこの石板の裏側にあるちょっとした丘には登ることができます!
日が傾いてきたぜイェーイ! (⌒∇⌒)ノ
それにしても上から見るとネムルット・ダーの見所のコンパクトさが分かると思います!見所はココの他、同規模の東側テラスだけですから!朝日や夕日を待たなければ観光は速攻で終わってしまいます。
というわけで、この日待ちに待った夕暮れが始ったというわけなんです!イェーイ!
1号: 「イェーイ!」
この写真、実にくだらないのですが、周りの方達がマネし始めました!どこぞの国のお母さんはこの構図を大層気に入ったらしく、自分の息子にポーズさせて撮ってました。息子はテレ気味、お母さんはご満悦。みたいな!
巨顔は次々と夕焼けで薄っすらと染まっていきます! \(^o^)/
- 左の頭部: アポロン、 右の頭部: テュケ
イェーイ!
- 左の頭部: アポロン、 中央の頭部: ゼウス、 右の頭部: テュケ
イェーイ!
- 左の頭部: 鷲(ワシ)、 右の頭部: アポロン
なんかアポロンばっか写ってるな。。
そして日は落ちていく。
このぐらいになると夕焼けがピンクっぽくなっていくのだが、
ほんのちょろっとだけピンクに! (≧▽≦ )
- 左の頭部: アポロン、 右の頭部: テュケ
石像が薄っすらピンクがかったのはほんの一瞬の出来事でした。にしてもまたアポロンのお顔が登場ですね。これは何故かと言うと、日が落ちてきて影が長くなると観光客や巨像の影が他の巨像のお顔を覆ってしまうので一番左端にいるアポロンの写真が一番撮りやすいというわけです。はい。
で、19時50分頃ホテルに引き上げたとさ。
最後にこの日のホテルの夕食をご紹介イェイ!
最初にスープとパンが出てきて、メインはチキンと野菜のトマト煮!味は忘れてしまいましたが、1号の当時のメモを見ると、「2号曰く、中の下の中。普通だった。」と記載がありました。そういうことらしいです。はい。ビールは5TL(約325円)とかなり高かったため飲みませんでした。よく我慢したもんだな。
で面白かったのが、デザートに出てきたスイカ!日本の女性がスイカに塩を振って食べようとした際、オランダ人がマジで嫌がっていた!有り得ない!有り得ない!みたいな!僕もスイカには塩派なので、マジで嫌がるオランダ人にちょっとだけ塩をかけてやろかと思いました。
そしてこのホテルのスタッフには全然面白くないのに、執拗なまでのボケと共に絡んでくる兄ちゃんがいたりもします。こいつにはスイカ汁をかけてやろかと思いました。
次回は早起きしてのサンライズ(日の出)の様子をお届けします!
「89発目の世界遺産!ネムルット・ダー(ネムルトダーゥ) [後編]」の記事に続く。
- 89発目の世界遺産!ネムルット・ダー(ネムルトダーゥ) [前編]
- 89発目の世界遺産!ネムルット・ダー(ネムルトダーゥ) [中編]
- 89発目の世界遺産!ネムルット・ダー(ネムルトダーゥ) [後編]
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