59発目の世界遺産!大チョーラ朝寺院群
記事は [09年03月31日] 266 日目 インド2 5日目 / タンジャーヴール のお話
3月31日、インド2発目を飾る世界遺産は「大チョーラ朝寺院群」!聞いたことのないような世界遺産が続きますよ~!タージ・マハルなんてまだまだ先ですから!では巨大なヒンドゥー教寺院、ビッグ・テンプルをお楽しみください!
世界遺産 「大チョーラ朝寺院群」は9~13世紀、インド南東部を支配していた「チョーラ朝」の時代に建造された以下3つのヒンドゥー教寺院で構成されています。
# | 場所 | 寺院名 |
---|---|---|
1 | タンジャーヴール (Tanjarvur) |
プリハディーシュヴァラ寺院 (The Brihadisvara temple complex) |
2 | ガンガイコンダチョーラプラム (Gangaikondacholapuram) |
プリハディーシュヴァラ寺院 (The Brihadisvara temple complex) |
3 | ダラシュラム (Darasuram) |
アイラーヴァテーシュヴァラ寺院 (The Airavatesvara temple complex) |
まず最初にこれだけは言いたい。
地名も寺院名も長っ!
これら3つの寺院はチョーラ朝の建築術がいかに発達していたかを今に伝えるものであり、特に「寺院の大きさ」と「クオリティの高さ」が注目されています!
ヒンドゥー教の寺院は地方によって「北方型」と「南方型」の2種類に分けられるのですが、3つある寺院の中でタンジャーヴールにあるプリハディーシュヴァラ寺院(長っ!)は南方型の最高傑作と言われており、その巨大さから地元では「ビッグ・テンプル(Big Temple )」とも呼ばれてます。
そして3つの寺院の位置関係はこんな感じです。
実は各寺院は同じ場所にドーン、デーン、ドーン!とあるわけでなく少々離れているんです。ちょっとマニアックな世界遺産だし、僕たちは一番有名なタンジャーヴールのプリハディーシュヴァラ寺院(長っ!)のみイェーイ!することにしました。
ガンガイコンダチョーラプラム(長っ!)にある寺院の名前もプリハディーシュヴァラ寺院(長っ!)なので注意です。(ややこしっ!)
それではタンジャーヴールのプリハディーシュヴァラ寺院へレッツらゴー!
この日は10時頃もっさりと出発。泊まっていたホテル「タミルナードゥ」からオートリクシャーで行きます。言い値は40ルピーだが20ルピー(約50円)でマネー成立。
道はこんな感じでバイクと牛さんで溢れてます!
バイクやオートリクシャーがガンガン通る中、リクシャの運ちゃんってほんと器用に牛さんをかわして行くんだよねー。日本で運転したらちょっともの足りないかも。
5分もしない内にビッグ・テンプルこと、プリハディーシュヴァラ寺院がお目見え!
奥にうっすら見えてるのがビッグ・テンプルのメインの建物です。
こちらが入り口のゴープラム(塔門)!
「ゴープラム」とはヒンドゥー教寺院で見られる彫刻の施された巨大な塔門です。東側が入り口なので午前中の観光が順光なのでよいかもしれません。
中に入るまでに門は3つあって、
2つ目の門の裏では象さんが踊ってた♪
そして最後の門をくぐる前に、
(゚д゚) (゚д゚)
靴を脱がなければいけません!
スリランカに引き続き、裸足でアッチッチ地獄がやってきたぜ、イェーイ!
門の右手に進んでいくと売店やら靴を預けるコーナーやらがあります!
最初ここで入場料を払うのかと思いきや、3ルピー(約8円)ほどしか取られなかったのでどうしちゃったのかと思いましたが、靴の預かり代だったようです。というわけで入場料は無料でした。
そして、いよいよ入場!
しかしここまで裸足で来るのにもめっちゃ歯を食いしばってましたから!足の裏の皮がマジでアルシンドになっちゃうよ~!友達なら当たり前~!
最後の門を抜けると、
じゃーん!
正面は今いちわかりにくい。。
ちょっと角度をつけてみる!
あの奥にある尖塔状の建物を「ヴィマーナ(本堂)」と呼ぶのですが、確かにめっちゃデカい!高さは約60mもあり、建設当時は世界一の規模を誇っていたらしい!チョーラ王朝の権力の象徴なんです。天に突き刺され~って感じ!
ここで1つ試してみた。
人間はこんなデカい建物より高くジャンプできるのか?!
ジャ~ンプ!
悪ふざけ~!
しかもアングルが悪く、高さ超えてない~!
さて、
こちらのプリハディーシュヴァラ寺院はヒンドゥー教の2大神の1人「シヴァ」を祀っている寺院です。ここでヒンドゥ~なお話を。
【ヒンドゥ~な話】
シヴァを祀る寺院ではヴィマーナ(本堂)の中にシヴァの象徴、リンガ(男性のアレ)があり、リンガの下にはヨニ(女性のソレ)があります。そしてその周辺にはリンガの方向を見るような形でシヴァの乗り物ナンディ(牡牛)が座っている場合が多いです。男性のアレをじっと見つめ続ける牛さん。。その構図を分かりやすく示すお土産をどこかで見つけましたのでどうぞ!
左がリンガ&ヨニで、右がナンディです。キャワイェイお香立て!
上のジャンプの写真ですと、手前の支柱のある建物にナンディが、そしてあの大きな尖塔状の建物、ヴィマーナ(本堂)の中にはリンガがあります。
こちらがナンディ!その視線のずっと先にはリンガがあるわけです。
そしてこの牛さん、デカい!このナンディ像は1つの岩から造られているそうでその重さは25トン!歩き方によるとインドで2番目に大きいナンディ像であるそうな。では最大のナンディは?と言うと書いてない。。気になる。実に気になる。。
そして今度は本体の建物を横から!
昔はヴィマーナ(本堂)の手前にあるマンダパ(拝堂-この写真だと横長の通路みたいなやつ)の上にはもう1段あったらしい。(ホテルフロントにあったパネル)
そして「南方式」寺院ではヴィマーナ(本堂)の頂上に「王冠(シカラ)」が乗せられているのが特徴なんです!ここの寺院の王冠はナンディ像と同様1つの岩から造られたものだがその重さはなんと約80トン!曙太郎約340人分の重さのあるこの王冠をどうやって60mもある頂上に乗せたのか?!
それを知ることができるミニ博物館みたいなのが寺院の周りを囲んでいる回廊の中にありました。そこには「寺院の前に砂だか土だかを埋めて頂上まで坂道を作ってその坂道の上を引っ張って運んだのです」的な図がありました。残念ながら写真は禁止です。
ではそんな王冠を激写してみましょう!
すげー細かい彫刻が!
クオリティめっちゃ高い!1つの岩から造ってるわけだから、彫刻失敗したら再度造り直しだもんね!
王冠の下の方の彫刻もめっちゃ細かい!
とにかく、めっちゃ細かい!
この彫刻が野ざらしになってるのがちょっと心配だが、このデカい建物を覆いようがないか。。
そして今度は中へ入ってみる!
裸足の熱さからか、ちょっと体がうひょってなってる。
中には巨大なリンガがドデーーーン!ってありました!高さ4mのアレで・す・YO!中は写真撮影禁止なので1号に絵を書いてもらおうと頼みましたが即、却下されました。あの感動を伝えないとぉ~。\(*`∧´)/
そして最後は寺院の周りを囲んでいる回廊へ!
体暑い!足の裏は熱い!な状態なので、回廊の屋根の下でしばし休憩。回廊に座ってまったりしているとオモローな光景が!
インドの人でも裸足で熱がってる人が!
上半身リキみながら早歩きしてる感じがめっちゃお茶目!
勢い余って、そんなお茶目な方達と記念撮影。やっぱ熱いらしいです。
実は大きな寺院の後ろには形の似た小さな寺院もありました。
奥にフワーーって見えてるやつね!
そして回廊は、
リンガ祭り!
リンガの下の土台みたいになってるのがヨニ(女性のソレ)です。
どんだけ~!
男性のアレをじっと見つめ続ける牛さん。。
こちらはリンガ!ではなく、ニベアのリップクリーム!乾燥してるインドでは必須!
キレイな壁画もありました!青い体で腕がいっぱいあるのがシヴァ様!
ガオー!
最後にたまらずペプシを飲みましたとさ。22ルピー(約55円)。
しかし、これで観光は終わらないのでーす!
19時頃、今度は夜の寺院を見に行きました!
もちろん夜でも裸足でーす!
日中の暑さとは比べ物にならないほど歩きやすい!
おーーっ、薄明るくライトップされとる~!
イェーイ!
参拝している方や、遺跡に腰掛けて談笑している方などが多く、夜の遺跡は地元の方達で賑わってる感じでした。そして空きスペースでは「世界遺産の保護」についてプロジェクタを使って講義をしてたりもしました。スライドは英語だけど講義は現地語でした。。
いや~、雰囲気あるねー!
あるねー!
ナンディ!
こんな感じでビッグ・テンプルを締めくくったとさ。
最後に。
世界遺産名「大チョーラ朝寺院群」の名称がどーもしっくりこない。。「大チョーラ朝」という王朝があるわけではなさそうなので、「チョーラ朝寺院群」が「大(Great )」という意味なのかもしれない。ちなみに英語の正式名だと「Great Living Chola Temples 」。むむむ。わからん。。
そして最後にもうひとつ。
最近下ネタによる過剰演出が目立っていると1号に突っ込まれてますが、日本にだって「エリザベス神輿(みこし)」がありますから!言い訳になってないぜ、イェーイ!
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
段々と復活を果たしてきました!
下のバナーボタンをクリックすると「にほんブログ村 世界遺産」と、「人気ブログランキングへ」への投票になります!
少しでも面白いと思っていただけた方、ぜひクリックお願いします!
コメント
> ニモりんさん
はじめまして!コメントありがとうございます!
ニモりんさんはいつも「ぱんちゃん」と旅されてるんですねー!是非ともどこかで合流して「ぱんちゃん」とコラボレーションしたいで・す・YO!
2009年5月18日: 2号 さん
せかイェ1号さん、2号さん、はじめまして!
実は出発前からずうっとROMして応援していましたニモりんと申します。我が家も夫婦で世界遺産をコツコツ巡っていまして、世界一周されるお二人のことを陰ながら見守っています。
さて、この度世間ではGWでしたので、思い切って間の平日の休暇を取り、せかイェさんの記事を教科書としてベトナム縦断をしてきましたよ。
中でもホイアンがすっかり気にってしまい、近いうちに今回未達のフォンニャ洞窟も含めてリピート訪問してしまいそうで・す・YO(せかイェさん風)。
いつかどこかで、せかイェ8号?(それとも何号?)として旅の途中で合流できたら、と夢見て、これからも応援させていただきまーす♪
それでは、またおじゃましますね。
最後に、リアルタイム更新、たいへんかと思いますが、記事を楽しみにしています!
2009年5月17日: ニモりん さん
私、コメントします!
みなさまからのコメントを楽しみにお待ちしております!
「イェーイ!」だけでも構いませんのでお気軽にどうぞ!
コメントは「承認制」のため表示までしばしお待ちくださいませ!
コメントを投稿するには半角英数字のパスワード(Captcha )を入力する必要があるのですが、正しく入力したはずなのに「エラー」となってしまうケースがあるようです。システム上、エラーになるとコメントの書き直しとなってしまいますので、お手数ですが「確認」や「投稿」ボタンを押す前にコメントをコピーしていただき、エラーの場合は再度投稿していただけると大変嬉しく思います。
該当のブログ記事を開いてからコメントを投稿するまでの時間が長いと「エラー」となってしまうようです。