69発目の世界遺産!サーンチーの仏教建造物群[前半]
記事は [09年06月11日] 338 日目 インド2 77日目 / ボーパール のお話
6月11日、ボーパールにいたときのお話。インドで12発目の世界遺産「サーンチーの仏教建造物群」!1ヵ月ぶりの世界遺産だぜワッホーイ!前回の世界遺産は「ビンベットカの岩絵」というインドでは一風変わった文化遺産をお届けしましたが、今回のサーンチーは「仏教の一大聖地」で・す・YO!前半、後半2本立てですが、読むのに根気がいるほど長いぜイェーイ!
世界遺産 「サーンチーの仏教建造物群」は、3つの大型ストゥーパ(仏塔)、仏堂、僧院からなる仏教遺跡で、91mほどの小高い丘の上に建てられています。
この中で一番の見所は3つの大型ストゥーパの中で最大の「第1ストゥーパ」となります!ストゥーパの東西南北4つにトラナと呼ばれる鳥居のような門が設置されているのですが、ここに施された彫刻が美すぃ~!
そしてこのサーンチー、仏陀が訪れたことがないにも関わらず「仏教の一大聖地」と言われています!
それは以下のような「仏教伝来」の経緯があるからです!
- アショーカ王の息子マヒンダがここサーンチーからセイロン(スリランカ)への布教の旅を開始
- マヒンダからの伝来によりスリランカのアヌラーダプラで仏教発祥&全島に広まる(参考:世界遺産「聖地アヌラーダプラの記事」)
- そしてスリランカからビルマ、タイなど東南アジア諸国に仏教が広まる
このように、サーンチーを起点にスリランカや東南アジアに上座部仏教が広まったということで、東南アジア諸国の仏教徒にとってはサーンチーは「仏教の一大聖地」というわけなんで・す・YO!
それでは「サーンチーの仏教建造物群」へレッツらゴー!
ボーパールを拠点にして行ける世界遺産は2つ。68発目にイェーイ!した「ビンベットカのロック・シェルター群」と、今回ご紹介する「サーンチーの仏教建造物群」。ビンベットカから実に1ヵ月ぶりの世界遺産観光!色々あったがやっとこ観光できる体制が整ったぜイェーイ!
30日間くらいずっとホテルでの静養生活が続いていたため久しぶりの観光にちょっとビビリ気味。外がめっちゃ暑いことは知っていたので朝早めに出発したい!しかし8時に出発したいところであったが1号がアタフタ、ドタバタしだし8時20分頃にようやくホテルを出発!
ボーパールから「サーンチー」へはビンベットカへ行くときと同様「ハミディア・ロード(Hamidia Rd )」をずっと西へ行ったところにある「Central Bus Stand 」からバスで行くことができます。
前回はバススタンドまで歩いていきましたが、今回は久しぶりのお出かけだし、少しでも体力を温存するためホテルの前からオートリクシャーで移動!
- オートリクシャー代: 20ルピー(約50円) - 言い値30ルピー
歩くと10分だけどリクシャだとたったの3分で到着!イェーイ!
こちらが「Central Bus Stand 」!
このバス、タイヤの付いている位置が変な気が。なんかバランス悪く見える。後ろにズッコケそうじゃない?!バスってこんなんだっけ?
サーンチー行きのバスは入口付近ですぐ発見!
- バス代: 25ルピー(60円)、 所要時間: 約1時間35分(ボーパール~サーンチー)
今日も1号、サリーを着て登場!
しかし朝、この1号&サリーのタッグに時間をとられたんで・す・YO!
まずサリーを着ていくかどうかアタフタ悩みだし、そして着てみたはいいが背中のホックみたいなのがブチって取れてドタバタしだす。。ブチってなったところは安全ピンで補強してGO!みたいな!
ボーパールからサーンチーまでは45km。まぁすぐ着くだろうと思ったがそうは行かなかった。 お客さんを乗せるためにバス、止まりまくりだから! 走ってるときに運ちゃんはクラクションをとにかく鳴らしまくります!このクラクションの音でバスが近くに来たことを知らせるわけなんです。ほんでバスに乗りたい人が道沿いに集まってくるみたいな。。バス停という概念が全くない!
そんな感じなのでサーンチーまで45kmという距離にも関わらず1時間35分かかりました。。時速30kmくらいってことか。
こちらは行く途中でみかけた「ハヌマーン」!
ハヌマーンは西遊記の孫悟空のモデルになったとも言われているヒンドゥー教の神様です!(これから向かうのは仏教遺跡です。)
というわけで「サーンチー」に到着したいと思います!イェーイ!
30日ぶりのお出かけでしたが、とりあえず目的地には到着できたようです!十字路で降ろされたのですが、みんな左に曲がっていくので僕たちも左の道について行くことにしました。
しばらく歩くとゲートを発見!
おっ!サーンチーの仏教遺跡もすぐそこか?!と思いましたが、
何かがおかしい!
さぁ何がおかしいのでしょう?!写真をよーく見ると分かります。。
ゲートの上に「THANKS VISIT AGAIN 」って書いてある!
もう観光、終わっちゃってるじゃん!
で、この先は、
サーンチーの駅でした。。
道、間違えたぜイェーイ!
バス降りてから十字路を逆に曲がっちゃったようです。。十字路を右に行かないと行けなかったのね。
ということで引き返す。
炎天下の中、この無駄な動きが致命的。
で、反対側にずっと歩いていくとチケット売り場を発見!
- チケット代: 250ルピー(約625円)
世界遺産のチケット代は大体どこに行っても、インド市民の方10ルピーに対し外人は250ルピー!イェーイ!
チケット売り場のちょっと先には「Archaeological Museum 」という博物館がありましたが、まずは丘の上の仏教遺跡を目指すことにしました。
こちらがサーンチーの仏教遺跡群のある丘の入口。
ここでチケットをチェックされ、丘の上でもう1回チェックされます。
そしてセコセコと丘を登っていきます。
この坂、結構キツイ!
15分ほど歩くことになるのですが、体感温度50度の中ではこの坂が結構こたえる!高さ91mだしチョッチョと登れるのかなーと思ったが甘かった。丘の下でオートリクシャーをつかまえるのが正解であった。
結構登ってきたのを実感できる見晴らし。遠くに電車が見えてます。
ほんでもって、やっとこ丘の上に!
前方にうっすらと見えているのが「第1ストゥーパ」で・す・YO!
バス降りてから一気にスタミナ奪われたので、早速ですが休憩場所を探す!
ありました!ありました!
- リムカ: 30ルピー(約75円) - 弱炭酸ライムジュース
ここではおっちゃん達が新聞を読みながらチャイをすすってました。ここの売店ではチャイも買えるんで・す・YO!しかし僕たちはノド越しを優先し、冷た~いリムカをガブ飲み!持ってきたクッキーをほおばります!
そしてここの売店にはサーンチーのロゴが入ったポロシャツが売ってました!しかし白地のポロシャツにサーンチーって書いてあるだけなので着るにはかなりの勇気が必要かと。すごく惜しい!Tシャツがイェかった!
十分な休憩をとった後は、早速ストゥーパのある敷地内へ向かいましたが、記事の構成としては先に近くにあった何やら目立つ建物をご紹介。
その名も「ヴィハーラ寺院」!
ここは最後、入口へと続く階段の前で靴を脱がないといけません!もちろん階段は火にかけられた鉄板状態!久しぶりに足の裏に衝撃が走りました。近くにいたインドの子供たちも熱さに耐え切れず階段ではダッシュ!熱いのはうちらだけじゃないのね!
中はこんな感じ!
両側の壁にはどなたかが描かれた仏陀にまつわる絵がたくさん飾られてます。
こちらは涅槃の姿。
そして正面には仏陀の像が飾られてました。
手前にあるのは「第1ストゥーパ」の形をした寄付用の箱です。
このヴィハーラ寺院は第3ストゥーパから出土した遺品を保管するために建てられたそうですが、どこにあったのでしょう?
そしていよいよ「サーンチーの仏教建造物群」のある敷地内へ!
敷地内に入る前にチケットチェック!
そしてカバンの中も開いてチェックされました。結構厳重!
中に入るといきなり「第1ストゥーパ」と「第3ストゥーパ」がお目見えします!
- 左: 第3ストゥーパ 右: 第1ストゥーパ
入口は北側に設置されてます。ここには3つの大型ストゥーパ(仏塔)があるのですが、残る1つ、「第2ストゥーパ」だけはちょっと離れた所にあります。
さて、サーンチーは「ストゥーパ(仏塔)」で有名なのですがこの「ストゥーパ」についてここで簡単に説明。ストゥーパは仏陀の遺骨を納めるために築かれたもので、仏像というものがまだ存在しなかった時代に信仰の対象として礼拝されていました。仏陀だけでなく弟子たちの遺骨を納めたストゥーパも各地に建てられたようです。日本の卒塔婆(そとば)もこのストゥーパに由来していると言われています。
世界遺産エンブレムの入った石碑とパシャリ!
奥に見えてるのが最大の見所「第1ストゥーパ」ですが、今回の記事ではまず「第3ストゥーパ」をご紹介!
というわけで、ジャ~ン!
「第3ストゥーパ」で~す!見た目は第1ストゥーパを1回り小さくしたような感じになってます。このストゥーパからは仏陀の十大弟子のうち「舎利弗(しゃりほつ)」と「摩訶目犍連(もっけんれん)」の遺骨の入った舎利容器が見つかったそうです。その舎利容器が先ほど行った「ヴィハーラ寺院」に保管されているはずだったのだが。はて?
こちらの鳥居のような形をした門は「トラナ」と呼ばれてます!
トラナは実際、鳥居の原型なのではないかという説もあるようです。かなり似てるもんね!でも日本の鳥居と違いこちらのトラナにはびっしり彫刻が施されてます!
第3ストゥーパにはトラナは南側に1つしかありませんが、第1ストゥーパには東西南北4つのトラナがあります。トラナの彫刻は第1ストゥーパのものが美すぃ~ので第1ストゥーパのときにご紹介します!
それにしてもこんなに青い空を見たのはいつ以来だろ。
青い空に白い雲って当たり前のように見れるものだと思ってたが、最近は超暑いわりに天気いいなーって思ったことがなかったからね~。えかった!えかった!
ちょっと遠目からの第3ストゥーパをパシャリ!
- 左: 第35柱(Pillar 35) 右: 第3ストゥーパ - 第1ストゥーパ北門前からパシャリ
左手前にある柱は「第35柱(Pillar 35)」です。このような崩れた柱の跡が敷地内にはいくつか残されています。
この第35柱は第1ストゥーパ北門の前にあるのですが、第1ストゥーパ周辺には他にもいくつか寺院や柱の跡があるので最後にそちらをご紹介します!
こちらが柱の中で一番有名な「アショーカ王石柱(第10柱)」!
- Ashokan pillar(Temple 10) - 第1ストゥーパ南門の横
アショーカ王によって立てられた石柱で第1ストゥーパ南門の横にあります。この柱には「仏教の分派を作ろうとする者は破門!」という文字が刻まれてるらしいです!
近くには柱の上の部分が大事そうに置かれてました。
そしてこんな小さな石柱にも、
彫刻があったりする!
こちらは「第17寺院(Temple 17)」と、「第18寺院(Temple 18)」!
- 左: 第17寺院 右: 第18寺院 - 第1ストゥーパ南側
「第17寺院」は保存状態が良く、ヒンドゥー教のマンダパ(拝堂)のような造りをしているのが分かります。
一方、「第18寺院」は基壇部分と柱しか残っていません。
こちらは第1ストゥーパ東側の風景!
- 左奥(茶色): 第31寺院(Temple 31) 左の柱: 第26柱(Pillar 26) 右の柱: 第25柱(Pillar 25)
第31寺院の中には仏像が祀られてました!
周辺には小さなストゥーパの基壇部分がいくつか残ってます。
- 第1ストゥーパとその他の小さなストゥーパの基壇部分 - 第31寺院前からパシャリ
イェーイ!
- 第3ストゥーパと第31寺院前の仏像? - 第31寺院前からパシャリ
こんな感じでサーンチーには大型ストゥーパだけではなく、小さなストゥーパや寺院、修道院跡もたくさんあり、ここが仏教の一大中心地であったことを実感できます!
ちなみに第1ストゥーパの東側には「第45、47修道院(Monastery 45,47)」があったが行き忘れたぜイェーイ!
次回は第1ストゥーパの登場です!
69発目の世界遺産!サーンチーの仏教建造物群[後半]の記事に続く。。
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
今日は午前中はタージ・マハル、午後はアーグラ城塞と世界遺産を2連発!やっぱりタージ・マハルってスゲェ~!明日も世界遺産2連発なんで体力が心配。。最近、お酒なしでがんばってます!イェーイ!
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