60発目の世界遺産!パッタダカルの建造物群
記事は [09年04月17日] 283 日目 インド2 22日目 / バーダーミ のお話
4月17日、いよいよ通算60発目!そしてインドでは3発目の世界遺産「パッタダカルの建造物群」!この世界遺産には建造物「群」というだけあって複数のヒンドゥー教寺院が登録されているのですが、ガイドブックやネットの情報では寺院名の紹介はあってもどこにどの寺院があるのか情報がない!そこで今回は寺院の名称と配置のわかる図を作成してみました!マニアックな世界遺産でも応援しますよ~!
これまでの記事で、ヒンドゥー教寺院は地方によって「北方型」と「南方型」の2種類に分けられると書いてきましたが、世界遺産 「パッタダカルの建造物群」は「北方型」と「南方型」の寺院が混在する場所として有名なんで・す・YO!
北方型も南方型もヴィマーナ(本堂)の上部が塔のように尖(とん)がった形をしているのですが、その尖がり方に違いが見られます。
- 「北方型の尖がり方」: 丸みのある砲弾のような形
- 「南方型の尖がり方」: ピラミッドのような階段状で頂上には王冠
これまでインドで見てきた世界遺産、「マハーバリプラムの海岸寺院」や、「タンジャーヴールのプリハディーシュヴァラ寺院」は南方型のヒンドゥー教寺院でした。
パッタダカルの建造物群は10の寺院から成り立ち、その内の8つがメイングループとして小さな敷地にコンパクトにまとまってます。つまり北方型と南方型の寺院が密集している場所があるというわけなんで・す・YO!
様式 | 場所 | # | 寺院名 |
---|---|---|---|
北 方 型 |
メイングループ | 1 | カダシッデーシュワラ寺院 (Kadasiddheswara Temple ) |
2 | ジャンプリンガ寺院 (Jambulinga Temple ) |
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3 | ガラガナータ寺院 (Galaganatha Temple ) |
||
4 | カーシー・ヴィシュヴェーシュワラ寺院 (Kashi Vishveshvara Temple ) |
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メイングループの 南約0.5km |
5 | パーパナータ寺院 (Papanatha Temple ) |
|
南 方 型 |
メイングループ | 1 | サンガメーシュワラ寺院 (Samgameshvara Temple ) |
2 | マリカールジュナ寺院 (Mallikarjuna Temple ) |
||
3 | ヴィルーパークシャ寺院 (Virupaksha Temple ) |
||
4 | チャンドラ・シェカーラ寺院? (Chandra Shekhara temple? ) |
||
メイングループの 南西約1.5km |
5 | ジャイナ寺院 (Jaina Temple / Jaina Narayana ) |
パッタダカルでチケットを買った時に無料でもらえたパンフレットを参考に表を作ってみました。しかしパンフレットでも南方型の4番目の寺院名は「Chandra Shekhara temple? 」となって謎になってます。。僕たちは今回バーダーミから22km、メイングループのある場所のみを訪れました。
それでは「パッタダカルの建造物群」へレッツらゴー!
この日は色々あって14時30分頃出発!泊まっていた「HOTEL Mookambike Deluxe 」を出るとすぐ目の前がバスターミナルなのであら便利!バスターミナルでパッタダカル行きのバスを確認します。
しかし、
お昼はバスがないらしい。。 \(;゚∇゚)/ \(;゚∇゚)/
7:15、7:45、8:00、9:45、20:15分の5本と言われました。。くぅ~。
次の日はハンピという村へ移動の予定なので、どーしてもこの日にパッタダカルをイェーイ!しなければならない。しかしパッタダカルまでは片道22kmもあるので到底歩いては行けない。なので近くに群がっていたオートリクシャーの運ちゃんとパッタダカルへの往復チャーターの交渉をすることに。
そこかしこにいた運ちゃんが全員集まってきてワイガヤな感じで交渉は進む。こっちは今日行かないとヤバいがそれでも安くした~い!言い値は300ルピーだったが結局200ルピー(500円)でマネー成立!
イェーイ!
値段交渉したおっさんとは違う別の人が運転。だけどおっさんも乗ってきた!(写真真ん中の笑顔のおっさん)
移動中は基本、このおっさんとトーク。パッタダカル以外の見所である「アイホール」や「バーダーミ・ケイブ」へ行かないかと何度も誘ってきます。普通の話題になったかと思えばこっちの給料の額を聞いておいて自分は歩合だからわからなーい!とか言い出す。そんなおっさん。でもなんかいい奴。
舗装されてない道もある~!
とにかく田舎道~!
何もないところをひたすら突っ走り40分くらいで「パッタダカルの建造物群」のメイングループのある場所に到着です。
柵の向こう側が世界遺産~!
恒例の「世界遺産エンブレム」とパシャリ!
そしてチケット売り場へ~。
2号が指差してるのは料金表。
料金を見ながら警備のお兄ちゃんに「代わりにチケット買って!」とお願い中の写真です。インドの人は10ルピー(約25円)なのに外国人は25倍の250ルピー(約620円)なんで・す・YO!地元の人に買ってもらえれば激安じゃん!と思いましたがそんな幼稚な考えがうまくいくわけがありません。。
インドの世界遺産のチケットって大体こんな感じの小さな紙切れです。
しかも入場の時チケットを破られるので手元にはちぎれた紙くずしか残らない。世界遺産のチケットをコレクションしてるのでそんなに破かないでく・れ・YO!ちなみに帰国後、「世界遺産チケット展示会」を東京ドームで開く予定ですのでみんな来てね!嘘でーす!
ちなみに左手に持ってるのが無料でもらえるパンフレットで・す・YO!
それでは中へ!
ここまでの写真に1号は写ってませんでしたが、ここでついにお披露目です!
カニャークマリで買ったインドの民族衣装、「パンジャービードレス」を着ての登場です!パチパチパチパチ~!\(^o^)/
ジャーン!
おぉぉ~! (」゜ロ゜)」
白と赤の組み合わせがなんかイェイ!ですね~!遺跡に映える!ただ僕には「ドレス」というよりは「かっぽうぎ」に見えま・・
そして奥にずらーーっと見えてる寺院がもちろんパッタダカル寺院群!比較的小さな敷地内に北方型と南方型のヒンドゥー教寺院が混在してるわけであります。そしてどの寺院が何という名称なのか確信が持てないわけなんで・す・YO!
というわけでまずはこんなのどうでしょう?!
ジャーン!
寺院名を入れてみました!「よっ、大統領!」とでも書いてありそうな1号の赤いたすきのようなものが気になりますが、観光には中々役に立つ写真だと思います。なので今後パッタダカルへ行かれる方はこの怪しげな1号と2号の写真を印刷して持って行ってください。。。
でもさすがにこの写真はちょっと。。というあなたのために寺院の名称と配置のわかる図を1号に作成してもらいました!
こちらでーす!
ジャーン!
なんとまぁ、キャワイェらしい!子供が書きそうな図ですが作成に1時間は費やしてます。。ちなみに牛さんマークの所には聖牛ナンディの像があります。1号、牛さんは作れなかったらしい。
今まで行ったことがある人であれば知りたかったであろうこのパッタダカルの寺院の配置図は、「06-07年インドの歩き方」にも「2007年South India のロンプラ」にも掲載されてないのでかなり重宝するはず!こちらを印刷して持って行きましょう!ゾックゾクするやろ!!
しかし実は情報不十分。最初、寺院の数は7つだと思っていたのですがホテルに戻ってパンフレットを読んだ後に「チャンドラ・シェカーラ寺院?」という寺院もあって計8つの寺院があるはずだったことが判明。悔しいです!!
「チャンドラ・シェカーラ寺院?」は見てないからどこにあったかわからなーい!撮った写真に偶然写りこんでるかもと思いましたがそれらしき建物は写ってなさそう。というわけでインドの文化遺産を管理してる「Archaeological Survey of India 」のサイトを元に適当に配置してみました。。。誰か今後行った方教えてください!是非!是非!
入り口は北側で、入り口寄りの北の方に「北方型」寺院、南の方に「南方型」寺院が固まってます。さらにここから外に出て南に500mくらい行くと「パーパナータ寺院」もあるらしいのですが僕たちはなんとなくイェイ!しませんでした。。お疲れです。。
それでは順々に寺院を紹介して行きます。しかし寺院の配置図を作って満足してしまい、この後は結構手抜きになりますのであしからず。。そして読んでる人は「北方型」と「南方型」という文字の多さにそろそろ飽きてくる頃かもしれません。。
この日の空はなんかどんより。やっぱり遺跡は晴れてるときの方が映えるのでちょっと残念でした。メイングループの敷地内には最初ほとんど観光客はいませんでしたが、たまに団体さんがやってきて賑わせてくれます!
こんな感じに!
なんとまぁノリのいいおっさん達!この後、一番右のおっさんがこの写真を欲しいから「このアドレスまで写真を送ってくれ」と言って差し出されたアドレスにはおっさんの家の住所。。そっちのアドレスかーい!
そして奥に見えてるキャワイェらしい寺院が北方型の「カダシッデーシュワラ寺院」なんでーす!
ここでもう一度復習。
- 「北方型の尖がり方」: 丸みのある砲弾のような形
- 「南方型の尖がり方」: ピラミッドのような階段状で頂上には王冠
こんもーり、丸みのある砲弾型になってるっしょ!
中にはシヴァの象徴、「リンガ」があります!
そして次に見えてくる寺院がコレとコレー!
左が「ガラガナータ寺院」で、右が「ジャンプリンガ寺院」です。両方とも北方型の寺院で砲弾状の尖塔を従えてます。
「ガラガナータ寺院」!
ここにある北方型の寺院では唯一ガラガナータ寺院にだけ、頂上に「黒柳徹子の頭」のようなものが乗っており一番ゴージャスに見えました。
ちなみにこちらはセカイェの黒柳徹子ことモアイ君。。
「モイャーイ!」
そして寺院の壁面には、
リスさんもいますねー!
ちょろちょろ壁面を走り回ってます!インドの遺跡ではサル、トカゲ、リス、1号は結構見かけます!
ここを奥に進むと今度は「南方型」の寺院が見えてきます!
左が「サンガメーシュワラ寺院」!
南方型はピラミッドのようになってるのが特徴だぜ、
イェーイ!
さらに奥へ!
この敷地内はキレイに整備された芝生と遺跡のみです!緑と茶色のコントラストが中々イェイ!です!天気が良ければもっとイェイ!のになぁ~。
こちらには北方型と南方型の寺院が並んでました!
左が北方型の「カーシー・ヴィシュヴェーシュワラ寺院」、右が南方型の「マリカールジュナ寺院」です!
滑らかな曲線が美しい!そしてなんかおいしそう!ワッフル!ワッフル!
そしてこの付近からは、
今まで出てきた寺院が全て見渡せます!
それでは右の「マリカールジュナ寺院」に入ってみます。
中はこんな感じ!
どの柱にも彫刻が施されており見応え十分です!中には彫刻の解説をしてくれるおば様がいるので、(チップを要求されますが)色々教えてもらえます。
おば様曰く、ベビークリシュナ。
クリシュナはヒンドゥー教の2大神の1人「ヴィシュヌ」第8の化身です。子供の頃からクリシュナは強かったらしい。
おば様曰く、乳海攪拌(にゅうかいかくはん)。
【ヒンドゥ~な話】
「乳海攪拌」は有名なインドの神話で、神々(デーヴァ群)と魔人(アスラ群)が協力して大蛇(ナーガ)の尾を綱引きのように引っ張ると、乳海の底から不老不死の妙薬(アムリタ)が湧き出てくるというお話です。これ以上の事はこの彫刻だと説明しづらいのでどこかでいい彫刻を見つけたときにでも再度ご紹介します。ちなみに乳海攪拌はカンボジアのアンコールでよく見かけました。
この寺院の中は柱だけでなく天上にも彫刻がありました!
ちょっと暗くて良くわかりませんが。。
そして大きめの像もありますよ!
マリカールジュナ寺院の中からパシャリ。
そして最後に登場する寺院はこちら!
南方型の「ヴィルーパークシャ寺院」!
建物の形はマリカールジュナ寺院とほぼ同じですがヴィルーパークシャ寺院の方がちょっと大きい!パッタダカルの建造物群で最大の規模を誇ります。そしてこちらの方が壁面に施されてる彫刻がお見事なんで・す・YO!
下に降りてヴィルーパークシャ寺院の周りを歩いてみよう!
壁面には彫刻がずらっと並んでましたが、
一番目に付いたのは、
コレ!
【ヒンドゥ~な話】
ヒンドゥー教2大神の1人「ヴィシュヌ」には10の化身がいるというキャラ設定がされてますが、こちらの足を思いっきり上げてるのはヴィシュヌ第5の化身「ヴァーマナ」。それではストーリーを簡単に。天界、地上、地底を支配していたバリという魔王がいて、背の小さな小さなヴァーマナが「3歩歩いた分だけ土地が欲しい」とお願いすると魔王バリはOK!そこで小さなヴァーマナ、いきなり巨大化!1歩目で地上をまたぎ、2歩目で天を踏み、3歩目でバリと一緒に地底まで踏みつける!イェーイ!この足を上に上げてるのは天界を踏んでるときの様子です!
建物の横にはシヴァの乗り物、聖牛ナンディがおられます!
もちろんナンディが見てる方向にはリンガがあるので建物の入り口もそちらにあります。
この奥にリンガがありました!
こちらの柱にもきれいな彫刻が施されてるので必見で・す・YO!
最後にサンガメーシュワラ寺院の前でパシャリ。
観光時間は2時間弱と、こんなに小さな敷地にも関わらず時間かかってました。でも今思うと「パーパナータ寺院」に行けばよかったなぁ~。
焼畑?
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
あと1ヵ月くらいすると。。。なんと世界遺産の数が増えます!その辺はまた追って記事でも書きたいと思います!イェーイ!
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私、コメントします!
みなさまからのコメントを楽しみにお待ちしております!
「イェーイ!」だけでも構いませんのでお気軽にどうぞ!
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