86発目の世界遺産!タハテ・スレマーン(タフテ・ソレイマーン) [前半]
記事は [09年07月16日] 373 日目 イラン 12日目 / ザンジャーン のお話
7月16日、ザンジャーンにいた時のお話。イランで6発目の世界遺産は「タハテ・スレマーン」!タフテ・ソレイマーンとも呼ばれています!ここは丘の上にひょこっと造られたゾロアスター教の聖地!もう6発目ですがイランにはまだこんな見所もあるのかと驚かされますYO!前半、後半の2本立てでお届けイェイ!
世界遺産 「タハテ・スレマーン」は、青くキレイな湖を中心として造られたゾロアスター教の聖地!
タハテ・スレマーンとは「ソロモンの玉座」という意味ですが、旧約聖書に出てくるソロモンとは歴史的な関連性はなく、うんぬんかんぬんらしいです。。
- ちなみに「ソロモンの玉座」と呼ばれる遺跡が「82発目に行ったイランの世界遺産:パサルガダエ」にもありました。
現在では湖の周りにあったであろう王宮や神殿は基礎部分を残してほとんど崩壊してしまってますが、キレイな湖を携えた丘は聖地にふさわしい神秘的な場所であることを感じることができます!
まぁとにかく見てみましょうや!
って実はこの後、到着までだらだらと文章長いんですけどね。。
ザンジャーンから行ける世界遺産は2つ。「タハテ・スレマーン」と、「ソルターニーエ」。
ザンジャーンは2泊3日の予定だったが、テヘランから移動してきた初日に何もしないでボッケボケをかましため、観光に使えるのは2日目と、マークーへ移動する3日目。「歩き方」にも書いてあるが早起きすれば「タハテ・スレマーン」と、「ソルターニーエ」はダブルヘッダー可能イェーイ!
というわけで2日目に2つの世界遺産を一気にイェーイ!することもできたのですが、
朝6時に起きるも、2人とも渾身の二度寝!
起きたらもう12時前ではないか~!! (;゚Д゚) (゚Д゚;)
というわけでこの日はダブルヘッダーは無理イェーイ!
イランではお酒が飲めないのにこんなに眠りほうけてしまうとは。。
今となってはなぜ12時近くまで寝てしまったのか、全く重い打線。いや思い出せん。
予定を変更し、遠い「タハテ・スレマーン」をこの日(2日目)に観光し、比較的近い「ソルターニーエ」を3日目の午前中に観光することにしました。
というわけで、「タハテ・スレマーン」へレッツらゴー!
イランの世界遺産巡りはタクシーを使うのが一番効率的!(どの国でも当たり前か。)
「歩き方」を見ても、大体イランの世界遺産はローカルバスを使ったとしても最終的にはタクシーに乗るしかなかったりする。途中までバスで行けば安くなるので、どこまでバスで近づけるかってことになるのでしょう。もちろん安い分、めっさ時間が掛かることになりますが。
この日は時間がないのでホテルからタクシーをチャーターする方向で!
というわけで、慌ててホテルのフロントでタハテ・スレマーンへのタクシーチャーター代を聞いてみると、
なんと!なんと!
120ドル! (゚Д゚;) (゚Д゚;)
12,000円って!! まさかイランでこんな額を聞けるとは思わなんだ!!
ノ`_´)ノ ┻┻ ガソリン安いだろがー!!
ノ`_´)ノ ┻┻ 1リッター、1,000リアル(約10円)の国だろがー!
- これはシーラーズから世界遺産「パサルガダエ」に行く途中のガソリンスタンドで撮った写真。確かに1L、1,000リアル!
うひゃひゃ!うひゃひゃ! ヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノ
アフヴァーズで世界遺産を回ったときにもホテルにタクシーチャーターの値段を聞いてみたが、やはりホテルが提示してくる値段は「うひゃひゃ!うひゃひゃ!」って感じでした!タクシーの運ちゃんと直談判した方が絶対安い!(当たり前か。でもあれこれ面倒なこともワンサカ。)
というわけで、ホテルの近くでタクシーを探すも、
全然見つからない! (゚Д゚;) (゚Д゚;)
どのくらい見つからないか誰にでも分かりやすいようにゲームで例えてみると、スパルタンXで左右両側からナイフ使いに上下にナイフを投げわけられた時の回避方法くらい見つからない!ウッ!ウッ!ってなっちゃう!
しかし、やべぇ~!矢部ぇ~!矢部太郎はカラテカ~!と思ってたら、ふとあの方たちの存在が思い浮かんだ!
そう!前日、レストラン「サンギー」へ行く途中に知り合ったタイヤ屋のおじ様たち!
- 詳細は「またしてもイランの方々の優しさに触れたザンジャーンの街情報!」の記事参照
おじ様方に「タハテ・スレマーンに行きた~い!タクシーで行きた~い!できるだけ安く行きた~い!」と、
泣き付く!泣き付く!
困ってる人を見捨てることができないのがイランの方々!しっかりと助けていただきましたイェーイ!
おじ様が、お店の近くにいた2人の知り合いを呼んで、僕たちをタクシー乗り場まで案内してもらえることに!
鉄道駅前のロータリーを西の方へちょろっと歩いて行って、
小道を右に折れると、
タクシー乗り場のような場所へ到着!
普通の観光客では見つけられないような場所にあります。
ここでおじ様選抜の2名と、タクシー乗り場にいた方たちとタハテ・スレマーン行きの交渉が始りました!
僕はとにかく「ディスカウト!ディスカウト!」みたいなノリで様子を見守ります。
誰もタハテ・スレマーンには行きたくないのか、5分以上は交渉が続きましたが、
なんとか40ドル(約4,000円)でマネー成立!
それでも高いなーって感じですが、もうとにかく行ければイェイんです!
こちらのごくごく普通の車にお世話になることになりました!どうぞよろしく!
二度寝の失態を挽回すべく、12時40分頃に「タハテ・スレマーン」へ向けて出発イェーイ!
- タクシー・チャーター代: 40,000リアル(約4,000円)、ザンジャーン⇔タハテ・スレマーン
途中ガソリンスタンドで止まったので、運ちゃんにお菓子と水を買ってプレゼント!
なんか運ちゃん、今にも干からびそうな感じだったので。。
しかし最初は断固として受け取ってくれませんでした。まぁ恐らくは人からのプレゼントは断らなければならない慣習でもあるのだろう~と思い、最後は助手席にポコって置いたら仕方ないなーという素振りでやっとこ受け取ってくれました!そしたら今度は僕たちにガムをくれたりしました。う~む、気を遣わせてしまいました。とても律儀なんです、イランの方は。
こちらは道中、運ちゃんが「見ろ!見ろ!」と指差してくれた景観。
前日に1号が仲良くなったイランの英文科の女子大生から頂いたガイドブックによると、ここらには「Zanjan Mines(ザンジャーン鉱山?) 」ってのがあって、このゴンドラで鉱石とか土壌とか色々運んでるらしいです!道中、このゴンドラの下を通るときがあるのですが確かに何かが載ってました!そう、何かが!
それにしても何がスゴイって、このゴンドラのロープは延々と遥か彼方まで続いているんで・す・YO!どうやって制御してるんだろって思うほど延々と広がってる!どのくらい延々と続いているか1号にゲームで例えてもらうと、
1号: 「海!ドラクエの海!あれ延々と続く所とかあるじゃん!!」
良くわかんないけど、もしツッコミ入れたら、「だったら聞くなよ!ギャー!」って言われるので、多分こういうことなんだろうと思います。。恐らくは方位磁石でも見ながらドラクエの船旅をしていたのでしょう。それ笑える! (゚∀゚)
では1号の例え話は忘れて、そろそろ到着しちゃいましょう!!
こちらがタハテ・スレマーン! イェ~イ! \(^o^)/
- 所要時間: 約2時間20分(ザンジャーン~タハテ・スレマーン)
- いつしかコンデジでズームで撮ると変な汚れが写真に写りこむようになってきました。。しかも汚れが落ちません。。
タハテ・スレマーンは山脈に囲まれた平地にポツンとイェイしてます!ゾロアスター教の聖地はこの60mほど盛り上がった楕円形の丘の上に造られたんで・す・YO!
タクシーには丘のふもとにある駐車場で待機してもらい、
僕たちはいざ上へ! ┌( ・_・)┘
といっても頂上まではあっという間ですが。
どのくらいあっという間か、またもや1号にゲームで例えて欲しいとお願いした所、
1号: 「バーチャファイターのサラのキックであっという間にノックアウト!」
2号: 「・・・。」
僕は鉄拳は分かるが1号はよりによってバーチャ派でした。。にしてもこの表現は「あっという間」にふさわしくないのはなんとなく分かります。。しかもなぜかマッピーのBGM付きで回答いただきました。しかもしかも、1号酔っ払っているため「部長、ドロンさせていただきます!」を連発してきます。。この段落、2人とも酔っ払っててよう分からん。。
気を取り直して、入口へ向かって丘を登って来る1号!
タハテ・スレマーンはこんな感じで山脈に囲まれてます!ちなみに1号の背後に見えてる小屋は売店で~す!
こちらは入口に行く途中にあった看板地図!
タハテ・スレマーンは城壁で丸く囲まれており、真ん中の小さな湖を中心に神殿や宮殿が建てられました。
タハテ・スレマーンは「ササン朝ペルシア」の時代(6~7世紀)に栄え、その後モンゴル人国家イルハン朝の時代(13世紀)に一部が再建・増築されました。地図の緑の部分がササン朝時代のもので、黄色の部分がイルハン朝の時代に増築された部分です!なのでササン朝の時代には湖の北側にしか建物はなく、イルハン朝の時代になって湖の周りを囲むように建物が付け加えられたわけなんです!イェイ!
道の脇を水がちょろちょろ~!!
この水、実は中にある湖から流れてきてるんで・す・YO!周りの畑を潤すために使われているのではないでしょうか。
そしてこちらが入口の南門!
現在の入口となっているこちらの南門(Southern Gate )はイルハン朝の時代に新たに設けられたものです。ササン朝時代は湖の北側にしか建物がなかったため北門しかなかったので~す!
ほんでもって奥に見えている白い小屋でチケットを購入します!やっぱりココも50円!
- チケット代: 5,000リアル(約50円)
ほんでもって、ほんでもって、タハテ・スレマーンの地図ゲット、イェーイ!
- 地図代: 3,000リアル(約30円)
チケット売り場ではチョコバットと同じ30円というお求めやすい価格で地図も買えます!先ほど紹介した看板の地図+αの情報が載ってます!ちなみに近くにはトイレもありますYO!
そしてチケット売り場を抜けて奥に進んで行くと、
1号: 「湖! イェーイ!」
タハテ・スレマーンと言えばこの湖を抜きには語れません!山脈に囲まれた小さな丘の上にポツンとキレイな湖。なんとも神秘的な場所であります!そして湖の対岸に見えてるのが宮殿や神殿の後です!この湖をバックにゾロアスター教の聖地が築かれたわけであります!
しかし素人的には最初、火を礼拝の対象とするゾロアスター教(拝火教)において、火が消されることを連想させる湖(水)のほとりを聖地にするのってどうして~?って思ってしまった。でもでも、ゾロアスター教の中には川や水を司る「アナーヒター」(Anahita )っていう女神もいるので、火と水はむしろイェイ関係なのでしょう。で、「歩き方」見たらゾロアスター教は「火、水、大地を神聖視し、それらを汚すことを忌避する。」って書いてあった。火だけじゃないのね。うまく落ち着いたぜイェーイ!
この丘の頂上部分、全景をお届けするとなると、
こう!これが限界! (≧▽≦ )
丘の頂上部は真っ平ら!そして湖の淵はほんのちょろっとだけコンモリと盛り上がってる状態!あたりには上から角度をつけて湖を見られる場所がないので全景となるとこうなってしまいます。
こんな感じで湖の淵はコンモリと盛り上がってるんで・す・YO!
「なんちゃら成分」が堆積して、こんな感じの「なんちゃら」を形成しているんだと思われます!
この重要な湖に柵が設けられてないのがイェイですね!
きれいな湖にひかれて落ちちゃう人もいるだろうに。子供なんて簡単にチャポンしちゃいそう。でも深さは平均60m、最大112mもあるらしいぜイェーイ!落ちたらヤバイぜイェーイ!
そして湖の周りにはいくつかこのように外へと水が流れ出る箇所があります!
ジョビジョバ~! ジョン・ビー・チョッパ~!
こんな感じでちょろちょろと水路に沿って流れてます!
この水路が入口で見た場所までつながってるんで・す・YO!
この水路で、子供たちがワイワイ遊んでました。
1号: 「冷た~い!」
1号のバックにはパンツ一枚の子供の姿が。。
おじ様: 「前半はここまでにしたいと思うでごわす。後半では神殿や宮殿跡を紹介するでごわす。」
1号: 「そんな口調なわけないでごわす!」 \(- -)
「86発目の世界遺産!タハテ・スレマーン(タフテ・ソレイマーン) [後半]」の記事に続く。
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