87発目の世界遺産!ソルターニーエ(ソルターニーイェ) [前半]
記事は [09年07月17日] 374 日目 イラン 13日目 / ザンジャーン のお話
7月17日、ザンジャーンにいた時のお話。イランで7発目の世界遺産は「ソルターニーエ」!ソルターニーイェとも表記されるぜイェーイ!見所はタージ・マハルにも影響を与えたと言われるほどのイスラム様式の霊廟、「オルジェイトゥ廟」!ターコイズブルーのドームがイェイ感じ!前半、後半の2本立てでお届けします!
世界遺産 「ソルターニーエ」は、13世紀頃のお話で、モンゴル人国家イルハン朝の首都となった都市の遺跡です!ペルシアに侵略してきたモンゴルがタブリーズを首都とするイルハン朝を建国、その後8代目君主オルジェイトゥ(Oljaytu )さん、またはウルジャーイトゥー(Uljaytu )さんがこの場所に遷都してきたわけです。
- このイルハン朝は前回、ザンジャーン拠点で行けるもう1つの世界遺産としてご紹介した「タハテ・スレマーン」(ササン朝ペルシア時代に栄えたゾロアスター教の聖地)の一部を再建・増築したことでも登場しました。
そしてソルターニーエの代表的な建造物はこのオルジェイトゥさんの霊廟である「オルジェイトゥ廟」!
この頃イルハン朝はイスラム教を国教としていたのでこちらの霊廟はイスラム様式の霊廟です!後に中央アジアや西アジアのイスラム建築に影響を与えるほど重要な建造物なんで・す・YO!昔は装飾が有り得ないほど凄かったらしいぜワッホーイ!では今は。。 見てのお楽しみイェーイ!
ちなみに「ソルターニーエ」という言葉の意味はウィキペディア曰く、
「スルターンに関わるもの」の意味し、このスルターンとはオルジェイトゥ(・スルターン・ムハンマド・フダーバンダ)のことであり、スルターンの御座所、すなわち首都ほどの意味になる。
なるほど!
それでは「ソルターニーエ」へレッツらゴー!
ザンジャーンから行ける世界遺産は2つ。「タハテ・スレマーン」と、「ソルターニーエ」。
ザンジャーンは2泊3日でしたが、うまいこと時間を使えず、2日目に「タハテ・スレマーン」を観光し、今回ご紹介の「ソルターニーエ」はザンジャーン最終日の午前中に観光することになりました!この日の午後にはザンジャーンからトルコとの国境近くの町タブリーズ or マークーへ移動しないとビザ的に苦しかったため確実に午前中で観光を終えなければなりませんイェイ!イェイ!
しか~し「歩き方」にはザンジャーンから車で30分とあるし、ソルターニーエ行きのタクシー乗り場の場所も載っているのでまぁ余裕かなと思い、8時20分くらいにホテルをもっさりと出発!
ザンジャーンもこの日で最後だし、お世話になったタイヤ屋のおじ様たちの所に寄って、挨拶がてらソルターニーエへの行き方を確認しに行こうとしたら、
タイヤ屋閉まってたー!しまった!閉まった!この日は金曜日!イスラム教の国は金曜日はお休みなのです!うーむ、これだけは心残り。
なのでこれからイランに行くであろう世界遺産旅行仲間の「ひさほっち」に代わりに挨拶してもらいたい!というわけで、ひさほっち!(勝手に)頼んだ!タイヤ屋は鉄道駅と大きな道路を挟んで向かい、レストラン「サンギー」の近くにあるから!
ソルターニーエ行きのタクシー乗り場は、このタイヤ屋がある所(鉄道駅前のローターリー)からは1km くらいまっすぐ東に歩いて行かないといけないのですが、僕たちは運よく鉄道駅前のロータリーに止まっていたタクシーのおじさんに40,000リアルで連れて行ってもらえることになりましたイェ~イ!うひょ~い!
- 乗合タクシー代(2人): 40,000リアル(約400円)
- 所要時間: 約55分(ザンジャーン鉄道駅前ロータリー~ソルターニーエ)
8時35分頃出発!乗合タクシーなので途中で他の乗客を3人乗せ、満員になったところでかっ飛ばします!30分くらいで着くのかなーと思ったら途中検問で20分くらい止まる!この日は時間ないのに~! (ToT)
で、やっとこ見えてきました「オルジェイトゥ廟」!
道路の右側奥に見える青いドームを持つ建物で・す・YO!
来た来た、キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
9時30分頃到着!午後までには帰りたいので観光時間は2時間くらい!
地元のツアーバスも数台来ておりイランの方たちには人気の観光地って感じに思えました。しかしこの日は金曜日。教科書的にはイスラム教徒の皆さんは金曜日は集団礼拝の日であるはずだが観光にワンサカやってきて写真を撮りまくってました!正午の礼拝までに帰っていくのでしょうか。はて。
で、早速、敷地内に入ってみる。 ┌( ・_・)┘
1号: 「これがオルジェイトゥ廟で・す・YO!」
世界遺産「ソルターニーエ」最大の見所です!他にどこを見ればイェイのか分からなかったし時間なかったしで、僕たちはこの霊廟のみを観光しました。それにしてもターコイズブルーのドームだけが威容に目立ってます!!
ちょっと引いて見てみるとこう!
何もないところにポツンです!ここの霊廟の周りは1周できるのですが他の観光客の方々はほとんど霊廟の中に入ってしまい外観を見てる人はいませんでした。なぜ?!外観もイェイのに~!
ちょっと角度を変えるとこんな風に変なボコボコと一緒に撮れます!
一体何なんでしょ。このボコボコは。
そして霊廟の周りにはなんかの跡地が!
一体何なんでしょ。この跡は。
で、気になる霊廟自体に注目してみると、
ドームの周りには細長い8基のミナレット(尖塔)がイェーイ!
ほとんどのミナレットが途中でポキってなっちゃってます。。
ミナレットとは本来、モスクに付随する塔で、この塔の上からイスラム信徒に対して1日5回の礼拝を呼びかけるために使われるものですが、オルジェイトゥ廟はモスク(礼拝所)ではなく霊廟なので、ここにあるミナレットは装飾用に付けられたと解釈できそうです。
- UNESCOの資料でも、it(the dome) is surrounded by eight slendar minarets as a decorative feature と記載されてます。
よーく見るとミナレット(尖塔)はタイルで装飾されていたのがわかります!
現在は、ほとんどのミナレットの装飾がボロボロ状態なのが残念。。
装飾というかミナレット自体もボロボロですね。
そして現在威容に目立っているターコイズブルーのドームですが、
こちらもよーーく見ると、
全てタイル装飾なんで・す・YO! w(゚o゚)w ワオ~!
肉眼ではタイルで装飾されていることを認識することはできませんが、写真を見れば一目瞭然!すごいね!すごいね!デラすごいね!!
- ちなみにイランの世界遺産「イスファハンのイマーム広場」にあるモスクではもっと美すぃ~タイル祭りを堪能することができました!
そしてこのドームは、建物の外側から見た屋根の部分と、内側から見た天井部分に異なるドームをかけて造った二重殻式のドーム(double-shelled dome)建築なんで・す・YO!実際の屋根の位置より低い部分に天井が造られており、天井と屋根までの間、つまり屋根裏のスペースがかなり空いているということなんです!このドーム建築の手法は耐久性と外見の美しさの両立を図るためのものでイランでは最初の建築様式です!このオルジェイトゥ廟が影響を与えたと言われるタージ・マハルのドームも二重殻式のドーム建築です!
こちらはオルジェイトゥ廟の壁面!
こちらもタイルで装飾されていた跡がわずかながら残っています。
てことは、
恐らくこの霊廟全体が一面タイルで装飾されてたってことなので、
想像するとどエライことになる!!
この建物が全部ターコイズブルーで覆われてたってことなんで・す・YO!! w(゚o゚)w
現在てっぺんにドデンとあるドームの輝きが霊廟の一面にあったら、そりゃ秀樹じゃなくても感激するっしょ!
しかし残念ながら現在はこのように霊廟の外側に施されていた装飾のほとんどが失われてしまってますが、内部の装飾は幾分残っており、内部装飾の美すぃさも当時としては傑出したレベルにあると言われているんで・す・YO!
というわけで次回は内部の様子をお届けします!イェイ!イェイ!
「87発目の世界遺産!ソルターニーエ(ソルターニーイェ) [後半]」の記事に続く。
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