82発目の世界遺産!パサルガダエ
記事は [09年07月07日] 364 日目 イラン 3日目 / シーラーズ のお話
7月7日、シーラーズにいた時のお話。イランで2発目の世界遺産は「パサルガダエ」!シーラーズから日帰りでペルセポリスと一緒にイェーイ!しました!久しぶりの日記更新!プラハからイラン情報をお届け!
世界遺産 「パサルガダエ」は、前回紹介した世界遺産「ペルセポリス」と同じアケメネス朝ペルシアの時代(紀元前)の遺跡で、初代皇帝キュロス2世によって建造された最初の都です!
というわけでペルセポリスとセットに観光したいところですが、パサルガダエはペルセポリスと比べると遺跡の保存状態がそれほど良くなく、軽い荒野状態!ペルセポリスから往復2時間くらいかかるのでシーラーズから日帰りで観光に来る方にはちょっと微妙!そんな世界遺産です!
では早速、そんな「パサルガダエ」へレッツらゴー!
ペルセポリスから以下のルートをタクシーをチャーターして回りました!
ペルセポリス ⇒ ナグシェ・ラジャブ⇒ ナグシェ・ロスタム⇒ パサルガダエ ⇒ マルヴダシュト
- タクシーチャーター代: 20,0000リアル(約2,000円)
- 移動の詳細は「シーラーズ近郊の遺跡観光[日程&移動]」を参照
朝からペルセポリス、ナグシェ・ラジャブ、ナグシェ・ロスタムと回り、最後にマニアックな世界遺産、パサルガダエ!
「ナグシェ・ロスタム」から田舎道を約1時間ほど進んでいきます!
すでにいい感じの疲労感、2人とも爆睡!タクシーで寝ちゃうってほんとドライバーとの信頼関係で成り立っているよな。
ほんでもって15時45分頃「パサルガダエ」に到着!
無事到着したのだが、到着した時間が遅すぎた!これだとパサルガダエの観光に使える時間が1時間くらいしかない!ペルセポリスで時間をイェイしすぎた~!
日帰りなのでこの後シーラーズまで帰らないといけないのだが、「歩き方」によるとマルヴダシュトとシーラーズ間のミニバスが「6:00~18:00」となっているので18時までにパサルガダエからマルヴダシュトまで戻らなければいけない!そのためには17時前にはパサルガダエを出発しないといけないんで・す・YO!
で、こちらがマニアックな世界遺産「パサルガダエ」の入口!
- チケット代: 5,000リアル(約50円)
右の白い小屋でチケットを買います。ペルセポリスと同じで約50円!イランの世界遺産は大体50円と格安イェーイ!
「ペルセポリス」はギリシャ語で「ペルシア人の都市」を意味しましたが、「パサルガダエ」は「ペルシア人の本営」を意味します。本営ということで、首都だったパサルダガエの遺跡は広大な都の跡が世界遺産となってます!ペルセポリスと比べると敷地面積が刑事い、いやデカい!その上、見所が広範囲に渡って点在してるので徒歩で回るのはかなり厳しい!
なので僕たちはタクシーをチャーターしてやって来たわけです!タクシーで敷地内の見所を順々に回っていくのです。そんな世界遺産を持ち時間1時間で回らなければいけない悲しさ。。
というわけで入場チケットを買った後も、タクシーに乗ってレッツらイェーイ!
まずは入口からすぐ近く、前方にちょこんと見えてる茶色い物体を目指します!
そして近づくとこう!
こんな感じでパサルガダエの遺跡は何もない荒野にポツン系がほとんどです!タクシーを降りてさらに近づきます!
茶色い物体呼ばわりしてしまいましたが、こちらがパサルガダエで最も重要な遺跡、
「キュロス2世の墓」で・す・YO!
- キュロス2世の墓(The Mausoleum of Cyrus the Great)
キュロス2世はアケメネス朝ペルシアを創立した方で、世界史を勉強した方は一度は耳にする「バビロン捕囚」を解放したことでも知られています!懐かしいでしょ?バビロン捕囚!学生時代、成績上補習を強いられる状況をバビロン補習とよく言ったものです。ほんとか?
小さなピラミッドと言った感じですね!
アケメネス朝のその他の歴代皇帝のお墓は今まで見てきた「ペルセポリス」や「ナグシェ・ロスタム」にありましたが、それらのお墓が岩壁にドデーンと造られているのと比べるとちょっと控え目ですね。しかしこのキュロス2世のお墓、オリジナルはもっと大きかったらしいです!
上の部分をじっくり見ると、目と口のようにも見えてくる。。タコさん。。
パサルガダエの中で一番保存状態がイェイ!このキュロス2世の王墓、昔はキュロス2世ではなく「ソロモンの母の墓」(Tomb of Solomon's Mother )と称することでアラブ人の破壊から免れたという逸話があります。ちなみにペルセポリスのクセルクセス門では偶像崇拝を禁止するアラブ人によって破壊された牡牛像の顔が見てとれます。
最後にお遊びイェーイ!
タクシーの運ちゃんが持っていたお土産とトゥギャザーしてみました!このお土産、本物とそっくりじゃん!
キュロス2世のお墓はこれくらいにして、タクシーに乗り込み次の見所へ!
次にタクシーを降りたのはこんな場所!
ここら辺一体が「宮殿跡」となっており、向こうの方に薄っすらと見えてるのが遺跡です。
まずは近くに何か見えている方へ向かってテクテク ┌( ・_・)┘
観光中は帰りのミニバスの時間が心配でかなりあせってます!事前に調べてきた見所一覧と突き合わせながらコレは何だ?!アレは何だ?!とアタフタ!アタフタ!
ヽ(゚ω゚ )ノ ヽ( ゚ω゚)ノ
説明書きの看板が英語でもあるがどれがどれだかちょっと分かりにくい!何せ刑事いんで。。せっかくここまで来るのならガイドが居た方が全然イェイね~!
こちらは住居として使われていた?宮殿らしい。
- 私的宮殿?住居用宮殿?(Private Palace or the Residential Palace, also called Palace P)
柱の下をよ~く見ると、黒、白、白の3段のブロックで構成されているのが分かります。
一番下にある黒の薄いブロックがイェイでしょ~!
でちょっと回り込んでみると、屋根で保護されている場所が!
重要なものがあるに違いない!
むむむっ! (゚д゚) (゚д゚)
(」゜ロ゜)」 足です!足です!足のレリーフです!
(」゜ロ゜)」 反対側も足です!
そういえばペルセポリスの博物館にパサルガダエにある有名なレリーフのレプリカが紹介されてた!
そう! こんなの!!
ひょっとして、この方たちの足では~!! (゚д゚) (゚д゚)
しかしこの有翼人は見つからず。。
さぁこの時点で観光に使える時間がかなり少なくなってきましたが、
1号の後ろの奥の方にも遺跡がちらり!
行くかどうか迷いましたが、迷ってる時間がもったいない!
ということで、テクテク ┌( ・_・)┘ ┌( ・_・)┘
テクテクっていうか、イソイソで・す・YO!時間ねぇ~もん!
看板には「王室の庭園」(the Royal Garden, Four Gardens )があると記載されていたのですが、もしかしたらここら辺りのことなのかも?!右の溝が水路に見えなくもない。
こちらには1本長い柱がズドーンって立ってます!
でもって地面に柱が、ンゴロンゴロ~!
ちなみに「ンゴロンゴロ」の表現はタンザニアの自然遺産「ンゴロンゴロ保全地域」から拝借。シリトリやってて「ん」で終わってもだいじょうVって奴です!「ん」で始まる地名といえばアフリカのチャドの首都「ンジャメナ」も有名ですね。
でもってこちらにも、
(」゜ロ゜)」 足です!足です!足のレリーフです!
でもよく見ると、左は人間の足ではない?! (゚Д゚;) (゚Д゚;)
こちらも右側は人間の足ではない?!動物でしょ?! (゚Д゚;) (゚Д゚;)
キャンキャン盛り上がってきましたが、もうタクシーに戻らないとヤバそう!ってことでイソイソと退散!残念ながらこの後、ペルセポリスの博物館で見た有翼人のレリーフを発見できなかったので、もしかしたらこの辺にあったのかも。
で、次に行くとこは向こうの右に見えてる薄茶色の物体!
しかし急いでタクシーに戻ってきたのに運ちゃん、トイレに行っていなかったぜイェーイ!トイレから満面の笑みを浮かべて戻ってきて「テヘ!」ってな。もう「ウ~~!」としか言い様がない。。
ちなみにそこら辺に咲いてる花、こんなんでした!
油断して道を外れると、全力で足にささります!
そしてタクシーでビューンってやって来た先がコレ!
- ソロモンの牢獄(Zendan-e Soleyman, Solomon's Prison)
「ソロモンの牢獄」と呼ばれる石積みの塔で、高さは約14m!
このソロモンの牢獄、オリジナルはナグシェ・ロスタムで見たゾロアスター教神殿とほとんど同じような建物だったらしい!
ちなみにこちらがナグシェ・ロスタムのゾロアスター教神殿!
どうです?!確かにそっくりでしょ!そしてこの2つの建物の壁面には共通の装飾がっ!壁面を良く見ると2つともワラワラと小さな縦長の長方形のくぼみで装飾されとるでしょ!
しかし現在のソロモンの牢獄は、
こんな感じで正面だけが残ってます!
分かりやすく言うと、貧ぼっちゃま君状態!
後ろからもどうぞ!
ソロモンの牢獄として知られるこの石塔、ゾロアスター教の寺院であったとか、王家や宗教上の重要な宝物庫であったとか諸説があるようですが、キュロス2世の息子「カンビュセス2世」のお墓であったという説が可能性が高いとのこと。この説によると親子の墓がここにあるということですな。
さぁ、この建物ばかりをしっぽりと眺めている余裕がありません!いよいよ最後の見所へと移動します!
最後を飾るのはこちら~!
その名も「ソロモンの玉座」!
- ソロモンの玉座(the Tall-e Takht-e Soleyman, "Solomon's Throne" and fortifications )
見渡す限り広大な平地って感じのパサルガダエでしたが、ここはちょっとした小山となっています!でもって時間がないので2号、Bダッシュで上まで駆け上がる!
頑丈そうな壁がドーン!
こちらも何のために造られたか諸説あるようで、寺院だったりキュロス2世の宝物庫だったりという説がある中、王宮の基壇として用意されたという説が有力なようです。
上に登ると、見晴らしもイェイ!
もちろん1号は下で待ってます!車の下にいる黒い点が1号ね!
そしてここからは、今まで見てきた遺跡を上から見ることもできるんで・す・YO!
目を凝らしてみると、ソロモンの牢獄や王宮跡がしれ~っと写ってます!
この後ダッシュで坂を駆け下り、パサルガダエを後にしたとさ。┌( ・_・)┘
16時50分にパサルガダエを出発し、18時ちょっと過ぎにマルヴダシュトに到着!ちょうどテルミナーレ・カーラーンディーシュ(シーラーズのバスターミナル)へのミニバスに乗ることができましたイェーイ!これが最終便という感じではなかったな。急ぎ損だったかも。。
長かったシーラーズ近郊の日帰り遺跡観光、これにて終了!イェーイ!
- シーラーズ近郊の遺跡観光[日程&移動]
- 81発目の世界遺産!ペルセポリス [前半]
- 81発目の世界遺産!ペルセポリス [後半]
- ナグシェ・ラジャブとナグシェ・ロスタム
- 82発目の世界遺産!パサルガダエ
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コメント
> 典子さん!
全世界遺産の半分がヨーロッパにありますので密度濃すぎで・す・YO!ヨーロッパに偏りすぎちゃってるのが問題になってるほどです。オクトーバーフェストの前からチェコビールに溺れる毎日です。。イェーイ!
2009年9月25日: 2号 さん
久しぶりのアップデートですね。ヨーロッパは遺産の密度が高い?のでなかなかアップデートする時間がないのでしょうか。
こちらでもオクトーバーフェストって毎年やってます。規模はドイツのとは比べ物にもならないでしょうが。ビール堪能してきてくださいね。
2009年9月25日: 典子 さん
> ニモりんさん!
イェイの使い方が秀逸で・す・YO!
昨日クトナー・ホラに行ってきました!ガイコツ教会とやらにも行きましたYO!こんなショッキングぅ~なものが世界にはあるんですね!イスタンブールが懐かしいです!あのバックの門が名門校だとはつゆ知らず。。イェーイ!
2009年9月24日: 2号 さん
せかイェイさん、こんばんは!Twitterは出来る限り覗いています、ニモりんです。
とうとうチェコ入りですか。中欧は私も思いいれが強い地域です。うらやましイェイです。プラハに2泊しかしないのに、メインのプラハを捨てて丸1日をクトナー・ホラに費やしたことが懐かしく思い出されます。ガイコツ教会は一見の価値ありですよ。銀山博物館の地下鉱道を白装束で探検するのも面白いです。
さて、こちらから報告に来る前に、コメントありがとうございます。
今しがた、メインブログに例のイスタンブールの記事を一足早く記事アップ致しました。あの頃は暑かったですねえ。新型インフルに気をつけつつ、ヨーロッパの冬を乗り切ってください。
それでは!
2009年9月23日: ニモりん さん
私、コメントします!
みなさまからのコメントを楽しみにお待ちしております!
「イェーイ!」だけでも構いませんのでお気軽にどうぞ!
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