81発目の世界遺産!ペルセポリス [前半]
記事は [09年07月07日] 364 日目 イラン 3日目 / シーラーズ のお話
7月7日、シーラーズにいた時のお話。イランで1発目の世界遺産は「ペルセポリス」!イランを代表する遺跡で・す・YO!イランの中では一番期待していた世界遺産でしたが、青空とは程遠い空の色。。前半、後半の2本立てでお届けします!
世界遺産 「ペルセポリス」の遺跡は、ヨルダンの「ペトラ」、シリアの「パルミラの遺跡」と合わせて「中東の3P」と称されるほどのThe遺跡!イランでは「イスファハンのイマーム広場」と並ぶ最大の見所なんで・す・YO!
「ペルセポリス」はギリシャ語で「ペルシア人の都市」を意味します。全オリエントを支配したアケメネス朝ペルシアの最盛期、第3代ダレイオス1世の時代(紀元前のお話)に、60年もかけて建造された都市なんで・す・YO!そんな有名なペルセポリスですが首都ではなく、王の儀式や祝祭を行う神聖な役割を持つ場所であったと言われてます。
そして最後、このペルセポリスは、これまた世界史ではお馴染み、マケドニアの「アレクサンドロス大王」の侵攻により業火につつまれ、廃墟と化していまいました。ちなみにアレクサンドロス大王の家庭教師はアリストテレス!
紀元前という大昔に建造・破壊された都市ですが1931年からの本格的な発掘調査でその姿があらわになってきたのであります!そんなわけで今では「これぞ遺跡!」という雰囲気で僕たちを出迎えてくれます!
ちなみにアケメネス朝ペルシアの最初の首都は、この後同じ日にイェーイ!した世界遺産「パサルガダエ」!その後首都は「スーサ」(シューシュ)に移ったそうな。
ペルセポリスは、首都であったパサルガダエやスーサ(シューシュ)よりも圧倒的に華がある観光地です!遺跡といって浮かぶイメージに見事応えてくれるのがペルセポリス!しかし天気が良ければイェかったのだが。。
それでは「ペルセポリス」へレッツらゴー!
シーラーズからは「乗合タクシー」と「ミニバス」を駆使し、ペルセポリスまでは1時間15分ほどで到着しました!
- 移動の詳細は「シーラーズ近郊の遺跡観光[日程&移動]」を参照
というわけで、こちらが「ペルセポリス」の入口前!ドン!
天気悪いね~。ピテカントロプスになる日が近づいてきたのではと思うほどの曇天模様!青空の下で見たかったので悔しいですっ!!エスファハンで会った人によるとこの曇天模様は大気汚染とイラクからの砂塵の影響と言ってました。こんな天気がこの後3日くらいは続きました。
このロータリーの奥をず~っとまっすぐ歩いていくと入口に辿り着きます!
┌( ・_・)┘ ┌( ・_・)┘ テクテク
いよいよ見えてきました!ペルセポリス!
モヤモヤの中に薄っすらと見えている柱やら何やらがある所がペルセポリスで・す・YO!観光客は結構少なかったりする。
柱などが一段せりあがった場所にあるのが分かると思いますが、ペルセポリスはめちゃくちゃ大きな基壇の上に造られています!
この通路の左側に「チケット売り場」があるのでここでチケットを購入!
- 写真右がチケット売り場、チケット代: 5,000リアル(約50円)、安っ!
チケット売り場の左2つ隣にインフォメーションがありましたが、行ったらおっさんが一人床に寝ていて「何も無い。」と言われました。。インフォなのに情報ゼロ。。他にも軽食や土産ものを売るお店もあります。トイレは若干離れた所にありました。
インフォメーションがちっとも働いてないなーと思ったら、すぐ近くに「イントロダクション・ホール」(Introduction Hall )なるものを発見!大きなテントのようなもので造られていてインフォメーションの代わりを果たしてました。
この中にはペルセポリスに関するビデオがスクリーンに映し出されていたり、
ペルセポリスのリアルな模型もあります!
模型とかって結構好きなんで見入っちゃいます!小学生の時とかNゲージが流行っていたもんで。もちろん僕の家はお金がなくて見~て~る~だ~け~でしたが。。
さぁ、いよいよペルセポリスに突入で・す・YO!
目の前に立ちはだかる壁が「大基壇」!ペルセポリスの宮殿やら広間やらはこの大きな基壇の上に造られてるわけなんです!
いざ~ ┌( ・_・)┘ ┌( ・_・)┘
と思ったら、
入口で止められる! \(;゚∇゚)/ \(;゚∇゚)/
僕の持っていたサブバッグが大きいので、持って入ることができないとのこと。なので入口のすぐ右にある小屋に預けてきなさいと。1号とほとんど同じ大きさのカバンなのに僕だけNGでした。。
というわけで荷物を預けるはめに。
- 預け代: 3,000リアル(約30円)
しかもきっちりお金取りやがった!30円と安いけど入場料は50円だからな~。これってボッ・・・では。。 僕のカバンに入れてた望遠レンズとかを全て1号のカバンへ移し換える。なんだか1号の方がカワイェそうじゃん!
で、やっとこ入場イェーイ!
まずは基壇の上に行くために「大階段」とやらを上っていきます!
入口から左右対称に2つの階段がありますが、右側を選択!上までは111段あり、段差は約10cmとかなり緩やかに造られています。これは属国から貢物を運ぶ使者が訪れるため、荷物を載せた馬やロバでも上り降りできるようにするためであります!何せペルセポリスは当時世界最強であったアケメネス朝ペルシアの中心地ですから色々な国から貢物がわんさか届くのでしょう!
ちなみに階段外側の手すりの装飾は炎を表しているそうです。
ここが大階段を半分上ったところ!
現在はオリジナルの階段の上に木の階段が造られてるのでそちらの上をテクテク。さぁいよいよペルセポリスの見所とご対面で~す!
大階段を上り基壇の上までくると、こちらの「クセルクセス門」がお出迎え!
かなりデカいっす!オリジナルは天井と壁に覆われた通路のような門(写真だと左から右に抜けていく感じ)だったのですが、現在は天井を支えていたであろう柱と壁の一部が残っているのみです。
当時ペルセポリスを訪れる人は必ずこの門を通らねばなりませんでした。あらゆる民族を迎え入れるという意味で「万国の門」(The Gate of All Lands )とも呼ばれています!
結構崩れてしまっている門ですが、門の両側に配置された巨大な彫刻が素晴らすぃ~!
ジャ~ン!
これぞペルセポリス!(゚∀゚) (゚∀゚)
2頭の巨大な「牡牛像」が左右対になって門を守っているんで・す・YO!残念ながら顔の部分は偶像崇拝を禁止するイスラム教徒によって破壊されてしまいました。
後ろから見ると、こう!
迫力あるねぇ~!イェイでしょ!イェイでしょ!周りにいる人の大きさと比べると、この門のデカさが分かっていただけるかと思います!
ちなみにこの写真。今までの写真と比べると色合いが違うの分かりますかね。。天気悪いなー!曇天だなー!って思い、ついついカメラのホワイトバランスとやらの設定をいじったらこうなってしまいました。。実際に見た感じよりも妙に雰囲気が出ちゃってます。まぁこれはこれでイェイか。。以後もいくつかこんな色合いの写真が出てきます。
門の右側にも、これぞペルセポリス!(゚∀゚) (゚∀゚)
ペルセポリスの見所のメイン、アパダーナ(謁見の間)に残る数本の巨大な円柱がちらり!昔あった建物の壁が残っていないのでペルセポリスは見晴らしがイェイんです!アパダーナは後ほどご紹介。
こちらは門をくぐって反対側!
反対側には背中に翼のある「人面有翼獣身像」がイェーイ!
翼だけでなく、いさむ、いや、アゴの部分も特徴的です!
そして後ろから見ると、こう!
いいねぇ~、ペルセポリス!このクセルクセス門だけでかなり楽しめます!
門を抜けると「儀杖兵の通路」(The Army Street )とやらに出てきます。
そしてここの通路の左手にキャワイェらしいキャラが登場します!
ジャ~ン!
これぞペルセポリス!(゚∀゚) (゚∀゚)
頭がワシで胴体がライオン!グリフィン!(The eagle-griffin )
2つの頭の間にまたがったら楽しそう!
このかわイェらしいキャラはイラン航空のマークにも使われてます!
首のラインと耳の角度は超そっくり!こちらには足がないですが羽がついてますね!ペルセポリスのグリフィンには羽があった形跡はないが、もし羽があると2頭のそれぞれの羽が胴体の真ん中でぶつかって、なんかこうバランスがとれないで、イェーイ!
そんでもって、実は2体あるぜイェーイ!
柱の先っちょにキャンディーみたいにくっついてます!
グリフィンをイェーイ!しながら「儀杖兵の通路」をつきあたりまで来ると、
次は右へ!この通路の右側に色々な宮殿や広間、宝物庫の跡が広がっています!
ここで目がいくのがコレ!
馬にも見えるが牡牛像!背中合わせが好きだな!ペルセポリス!この巨大な彫刻は先ほどチラリと出てきたアパダーナ(謁見の間)にある円柱の先っちょに飾られていたらしい!2つの頭の間にまたがったら怒られるだろうなー。
そして馬、いや牛さんの後ろには何だか分からない積み上げられた石!
その名も「未完成の門」(The Unfinished Gate )!
なるほど!未完成だから何だか分からないのは当然だ!でもよくよく見るとクセルクセス門と同じように2対の牡牛さんが守る門が完成するはずだったのが分かる!
で、いよいよペルセポリスのメイン!
アパダーナ!
アパダーナ(The Apadana )とは、貢物を持って各地から続々とやってくる使節団を迎えたり祭儀を執り行ったりしていた「謁見の間」のことで、ペルセポリス最大の宮殿です!
ペルセポリスは大きな基壇の上にできていますが、その大基壇の上に建つアパダーナなどの宮殿自体にも基壇があります!上の写真でも1段高い所に石柱が立っているのが分かると思います!
ということは宮殿内に入るには(基壇の上に行くには)、階段を上らないといけないのですが、アパダーナには北側と東側に階段が設置されています。
そしてこちらの「東階段」がとりわけ有名なんで・す・YO!
東側の階段と基壇の壁面には、かなり手のこんだ緻密なレリーフ(浮き彫り)が残されており、ペルセポリスでは必見中の必見イェーイ!
このような植物をモチーフにしたレリーフもありますが、
ほとんどは人物や動物をモチーフにしたものです!
どうです!この緻密さ!ペルセポリスは紀元前のお話で・す・YO!こんなにリアルに描けるのがすごいっしょ!しかも浮き彫りで!しかもパンチパーマ!?
この東階段の横にある基壇壁面には、ペルセポリスに貢物を運んできた属国からの使者たちの様子が彫刻されてます!
ペルシャ帝国内の23の属国の使者がそれぞれの民族衣装を着て、列をつくって行進しているように描かれてるんで・す・YO!
ふたこぶラクダを引くパルティア人!
羊を引き連れるアッシリア人!
そしてライオンを抱えるエラム人!
なぜ、ライオンは抱えちゃう?!それにしても前足を掴まれ、後ろ足をぶらぶらさせてるライオンの姿が愛くるしい!
しかしこれって動物が貢物ってことなのかな。だとしたらペルセポリスは軽い動物園状態だったはず!!こんな感じで各国からの使者がずらずらと彫刻されてます。「歩き方」にはここのレリーフ1つ1つの簡単な解説があるので助かりました。
階段の上からパシャリ!
さすがにここのレリーフは重要なようなので屋根が設置されてるわけなんです。
階段の内側にも兵隊さん?の彫刻があったりします!
で、いよいよアパダーナ(謁見の間)に潜入です!
潜入って言っても現在は壁がないのでどこからでも丸見えですが。。
アパダーナに残っている円柱が実に絵になるのでペルセポリスを紹介する本などではこのアパダーナの写真が使われることが多いです!見たかった景色は真っ青な空と真っ白な雲をバックに天に突き刺すように延びる円柱たちの姿でしたが、セカイェが見たアパダーナは、
どんより、イェーイ! (≧▽≦ )
これぞペルセポリス!ではない!ではない! \(- -) \(- -)
青空でないとペルセポリスの感動は確実に半減します。。写真では十分伝わらないがモヤモヤ状態です。。ここの景色はかなり期待していたので心までどんより。
気を取り直し、柱の向こうに見えている「タチャラ」(The Tachara )と呼ばれるダレイオス1世の宮殿跡へと向かいます! ┌( ・_・)┘ ┌( ・_・)┘
タチャラはロープが張られていて中に入る(基壇の上に行く)ことができないので周りから堪能することになります。
柱をよーく見ると、ここにもいました!
足をぷらぷらさせてるライオン君!
胴体部分が一部壊れてますがあの足はライオン君の足でしょう!それにしてもライオン君の表情がまた一段と険しい。
そして階段には、
大事そうに抱えられてる鹿くんの姿が!
とにかく前足を掴むのね!
ペルセポリスではこんな感じで階段、壁、柱に施された彫刻に注目です!
こちらはお隣にある「ハディーシュ」!
ハディーシュ(The Hadish )はクセルクセス1世の宮殿です!どの宮殿も残っているのは基壇と階段と柱だけ!だからやっぱり柱に注目!
ジャーン!
後ろから王様に傘をさしてあげてます!見た目はかなり格好イェイが、実際後ろから前の人に傘さすのって距離感めっちゃ難しいでしょ!
王様が突然立ち止まって後ろの従者が王様の背中にぶつかって、「あ・・すみません・・」みたくなって、イェーイ!(≧▽≦ )
そして登場するのが遅れましたが、
ガオーー!
これぞペルセポリス!(゚∀゚) (゚∀゚)
「牡牛を襲うライオン」のレリーフ!こちらはハディーシュ(クセルクセス1世の宮殿)の階段にあったレリーフですが、ペルセポリスの中ではよく見かけるレリーフなんで・す・YO!ペルセポリスの中には紀元前のお話とは思えないほどの精巧なレリーフが多いのですが、このガオーのレリーフに一番それを感じました。
前半の記事の最後にハディーシュの全景を!
青空を求む。。
「81発目の世界遺産!ペルセポリス [後半]」の記事に続く。
- シーラーズ近郊の遺跡観光[日程&移動]
- 81発目の世界遺産!ペルセポリス [前半]
- 81発目の世界遺産!ペルセポリス [後半]
- ナグシェ・ラジャブとナグシェ・ロスタム
- 82発目の世界遺産!パサルガダエ
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
もう記事が2ヵ月近く遅れとるな。。ドイツでイランのこと思い出すの正直しんどい!ちなみにこのコーナー次回から無くしマース!今後はリアルタイムつぶやきをお楽しみくださいませ!
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