57発目の世界遺産!シンハラジャ森林保護区 [前半]
記事は [09年03月23日] 258 日目 スリランカ 15日目 / デニヤヤ のお話
3月23日、57発目の世界遺産!「シンハラジャ森林保護区」のお話です!これにてついにスリランカの世界遺産全7件制覇だぜイェーイ!スリランカの中でもかなりマニアックな自然遺産の様子をお楽しみください!前半、後半の2本立てです!
世界遺産 「シンハラジャ森林保護区」はスリランカに残る最後の熱帯雨林で、ここに生育している植物はゴンドワナ大陸を知る上で重要なものと位置づけられてます。それは遡ること1億年以上、南極、南アメリカ、アフリカ、インド、オーストラリアなどは1つの大陸、ゴンドワナ大陸だったと考えられているのですが、シンハラジャの植物相はその頃から残っているものと考えられているからです。
またここシンハラジャにはセイロン島固有の植物、動物が凝縮されているのです!
「植物」では、シンハラジャに生育する60%以上の木々が固有種でありその多くが希少なものとなってます。「動物」では、21種類の固有な鳥類が発見されており他にも希少な昆虫、爬虫類、両生類が生息しているのです!固有種の玉手箱や~!
そしてシンハラジャは1978年にユネスコの「人間と生物圏計画(MAB計画:Man And the Biosphere program )」に基づく「生物圏保護区」にも指定されており、1988年の世界遺産登録前から近隣住民の生活と環境保護の調和について考えられてきています。
というわけで、ココに来ればどんな珍しい動物に遭遇できるのかとワクワクしちゃうすごい自然遺産なんで・す・YO!
しかし、悲しいかなシンハラジャ。
スリランカへ観光に来たほとんどの方は、シンハラジャに行くぐらいならスリランカ南東にある「ヤラ国立公園」に行こうと思うでしょう。
というのも「ヤラ国立公園」は大柄な野生生物の宝庫でゾウやらワニやら色々イェーイ!できる華やかさがあるのですが、「シンハラジャ森林保護区」では野生生物と巡り会える可能性は非常に少ないんです・YO!大柄な動物だとヒョウがいると言われてますがガイドのバンドゥさんも一度も見たことはないと言ってました。遭遇できる定番の動物はヘビやトカゲときたもんだ。。
ただし外務省海外安全ホームページによると、ヤラ国立公園の地域は「渡航の是非を検討してください。」となっており危険度が増すので注意です。
ということでスリランカの7つの世界遺産の内6つは、スリランカ観光のメジャーどころなので訪問する機会はあるのですが、今回のシンハラジャは何か特別な意思を持って来ないとまずは辿り着かないマニアックな所なんで・す・YO!
ではぼちぼち出発しましょう!
「シンハラジャ森林保護区」への観光は、デニヤヤで泊まっていた宿「Shinharaja Rest 」のマネージャー、バンドゥさんにお願いしました。バンドゥさんがドライバー兼ガイドとなります。ツアー代は1人2,000Sルピー(約2,000円)で、入場料は含まれてませんがバンドゥさんの奥さんのお手製ランチが付いちゃいます!
そしてこの地域は雨が降りやすいのでレインコートも貸してもらえます。
服装は、上は半袖でもOKですが、サンダルはNG!長ズボン&スニーカーを薦められました。というのもヒルがめっちゃ多いからなんです!
それでは「シンハラジャ森林保護区」へレッツらゴー!
顔が真っ白になるほど日焼け止めを塗りたくる!1号には頭のテッペンにも塗るよう促されるが完全無視!そしてズボンの下には水着を履いてるんで・す・YO!そう!久しぶりに自然の中で泳いじゃうのよ!どうしてもオーストラリアでのあの出来事が頭をよぎりますが。。
朝8時に出発しましたがこの日は僕たち以外にツアーの参加者がいなかったのでセカイェでバンドゥさんを独占(女の60分)!(ついてこーい!)
ちなみに同じ宿に泊まっていたスイスのおじ様は前日にシンハラジャに行ってきたのですが、他の宿の人も2人参加されてたようで、そして出発時間はなんと朝6時だったそうな。バンドゥさんのさじ加減ひとつで出発時間が決まるのか。。朝6時は早すぎだろ。。
車はエアコンは付かないですが、山道を普通の車で乗っていけるだけで感動的でした!デニヤヤまで来る際はローカルバスで山道を越えてきたので揺れとかスピードが全然違うのよ!何ていうのか当たり前の安定感。
シンハラジャまでの道中はのーんびりとした南国な景色!
途中のビューポイントで景色を眺めたり、お水を買ったりし、1時間くらい走ったところで車を降ります。駐車場というよりは誰かの家の庭みたいなところに車は停まってましたが。
ここから歩いて「シンハラジャ森林保護区」の入り口へ向かいます!
とりあえず動物は全部撮っておけー!みたいなノリ!
なのでシンハラジャの記事は前編、後編とも動物の写真集となります。主に爬虫類ですが。。爬虫類写真家を目指してるのでまぁ良いですが。。
実は入り口までは結構歩くのよ!
陽射しが強いのでたまらずジャイアンツタオルを頭に巻きつけます!出発から使ってるので日光を浴びすぎてオレンジ色がすさんできてる。そろそろ新しいタオルが欲しい。
入り口まで向かう途中にもバンドゥさんが色々と植物について解説してくれます。そしてバンドゥさんががこんなお遊びを。
この葉っぱをズボンの上に乗せて、
「パン!」って手のひらで叩くと、
アート!
車を停めたところから40分ほど歩くとやっとこ「シンハラジャ森林保護区」入り口に到着!
言われるがままに付いててきたので本当にココが世界遺産なのかキョロキョロとあたりを見回します。看板に「World Heritage Site 」って書いてあったぜー!イェーイ!しかし世界遺産エンブレムが見当たらない。
とりあえずチケットの裏には発見!左下のマークが世界遺産エンブレムです!
チケット代は1人644Sルピー(約644円)でした。チケットに書いてある値段より上がってますね。
ここにはトイレもあるので各自イェーイ!し、この後はいよいよ熱帯雨林の中に突入!
しかしその前にやることがある!
森林の中にはヒルが多いので「ヒル対策」をします!足にめっちゃ吸い付いてきますから!
タイの自然遺産「ドン・パヤーイェン‐カオ・ヤイ森林群」に行った際のヒル対策ではこんな感じのヒルソックスを装着!
しかし今回のヒル対策はすごいよ!
驚くなかれ!
靴下の中にズボンのすそを入れて肌の露出をなくし、
その後に、
足に塩をかける!
はっはー。ナメクジが塩に弱いのと同じね。靴と足の隙間にもめっちゃ塩を押し込んでとにかく靴と靴下を塩漬けにする感じです!
って、
1号、2号:「バンドゥさん!こんなんでダイジョブ?!」 (゚д゚) (゚д゚)
さぁ、足に塩ジャリジャリの感触でトレッキング開始!
しばらく自然遺産から遠ざかっていたので緑の中を歩くと気持ちイェイ!中はホント「鬱蒼」という言葉が似合うような場所です!熱帯雨林な世界遺産と言えば、オーストラリアのサーファーズ・パラダイスでイェーイ!した「オーストラリアのゴンドワナ雨林」を思い出す!あの時は少々おふざけが過ぎましたが。。
トレッキング早々、1号を喜ばせるようなキャラが!
イキナリ、デカキモい虫発見!
なんじゃこりゃ!
でも手のひらにのせると、
クルクル~って丸まる!
この気持ちのよい丸まりを見て、昔ディスクシステムで流行ったメトロイドを思い出す方も多いでしょう!
恐れずに触ってみると結構固かった!ムカデ+ダンゴムシってところか。このムカデダンゴがこの森の中で一番多く出会えた生物となりました。地面に平気でゴロゴロ転がってるので踏まないか心配なくらい。
そして、ちょっと行くとバンドゥさんが木の上の方を指差します!
木の上の方でガッソンゴッソン音がする!
いました!いました!
「カオムラサキ ラングール(Purple-faced Langur )」!
シンハラジャに生息する有名な猿で名前のとおり顔が紫色のキャワイェイ!やつです!宿にあった本に絵が載ってたので見られたらイェイ!なーと思ってたら序盤でもう登場!
こいつだー!
ジャーン!
痛すぎる。。 ○| ̄|_
逆行で、肝心なお顔を拝見することができない。。シルエットクイズになっちゃってる。
この写真は望遠レンズで撮っており実際はものすごい上の方にいるので肉眼でもお顔は捉えられてないです。。2匹が固まってヒョイヒョイ移動してました。出会えたのはこの一回キリだったので超残念。居酒屋で焼酎の「魔王」を頼もうとしたら「大魔王」しかなかったときくらい残念。
しかしシンハラジャはまだまだ序盤から見せてくれました!
一見何も居ないように見えますが、2号が撮ろうとしているものが何だかわかりますか?よーく見ると分かるはず!
正解はこいつだー!
ジャーン!
ものすげ~緑! ものすげ~緑!
爬虫類好きの1号もただただキャワイェイ!を繰り返すばかり!緑の中に完全に溶け込んでましたがバンドゥさんはしっかりと発見して僕たちに教えてくれます。
気が付くと動物に導かれるように森の奥の方まで進んでました。
鬱蒼!鬱蒼!
上を見上げるとワサワサー!
そしてこれには「えーっ!」と言わずにはいられなかった。
バイクがブォーン!
自然遺産に指定されているし森の中はてっきり徒歩だけだと思い込んでいたのでバイクが来たときは「えーっ!」ですよ!近隣の住民の方々の通り道となっているのでしょうか。
さて、気を取り直しまして。
バンドゥさん、また何やら発見したようで、木の中から何かを取り出して持ってきてくれました!
こいつだー!
ジャーン!
なんとまぁ緑鮮やかなヘビ!バンドゥさんが手に持ってる間もずっとウネウネと動いて手からスルスルと脱げようとしてました。ヒモみたいでキャワイェイ!
そして森の中に放つとヒョロヒョロ~って帰っていく!
ものすげ~緑!
ものすげ~緑!
緑の中にいるとこんな感じで茎とか葉っぱと見分けがつかなくなるからねー!これを発見してくれるからガイドさんはスゴイよ!
そしてこのヘビ、動きは早いし、体は細いし、周りの色と同じだし、写真撮ろうとしてもピントが中々合わないぜ!イェーイ!
しばらく歩くとバンドゥさんから質問がありました。
ここから道が2つあって、1つはお気軽コース、もう1つはチャレンジングなコース。
さぁ、どっち?!
ってもちろん、チャレンジングなコースだぜイェーイ!久しぶりの自然遺産、久しぶりのトレッキングということでハッスルすることに!バンドゥさんは3日連続ここに来てるので実はお気軽コースに行きたかったりして。。
というわけで、チャレンジングなコースへ足を踏み入れる!
ってバンドゥさん!道ないじゃ~ん!
ここまでくると「鬱蒼」過剰です!
しかしこの地面にあまり光が届かないほどの鬱蒼とした感じが熱帯雨林の特徴なわけであります。熱帯雨林では建物でいう所の1階、2階、3階みたいに上方向に植物の層が3~5層ほど形成されており、上層・中間層の枝葉が重なり合うことで下の方まで日光が届かないというような構造になってます。なので上層に住む動物も多く、逆に地面に植物は育ちにくい。まぁ日影が多いのはありがたいことですねー!
日影は多いのですがさすがにチャレンジングなコースだけあって登りが多く結構へばってくる。ちょっとで終わるのかと思ったが結構長く登っていく。あまりの疲れでバンドゥさんが時々「バンドゥえいじ」に見えてくる。
1号:「って、名前だけでしょ!」
そしてここはヒル祭り!ちょっと歩くだけでスニーカーと靴下はヒルだらけになります!スニーカーにめり込んでるように見えるくらいものすごく吸い付いてるので指で取ろうとすると今度は指に吸い付いてくる!なので片っ端から指でピンって弾き飛ばしていきます。
1号、2号:
「って、やっぱり塩の効果ないじゃーん!」 \(- -) \(- -)
でもバンドゥえいじさんの笑顔は素敵!ちなみに掴んでるのはなんとドリアン!
ようやく道のようで道でないコースを抜けると小川がちょろちょろ!
1号、落ちないでよ~!
ちなみに今回1号は、もし雨が降ってカバンが濡れてしまうと困るのでビニール袋を引っ提げトレッキングしております。かっ、画期的。。
1号:「全然お薦めじゃないです。。機動力落ちまくりです。。」
川の真ん中にある大きな岩の上で一休み!
入り口からここまでは2時間くらい歩きました。足にひっついたヒルを取りながらまったりと休憩です。靴を脱ぐと靴の中にもヒルがいましたが塩の効果があったのかピクリとも動きません!塩は効いてるのかも?!
シンハラジャ森林保護区-後半の記事に続く。。
最後にリアルタイム情報Yay! -------------
おととい、バスに揺られること14時間、アウランガーバードからヴァドーダラー(バローダ)という街に到着しました!それなりのホテルのトラベルデスクでバスの時間は朝9時だと確認していたのにバスステーションに行ってみると夜9時だと言われウギャー!どうにかこうにかオギャー!しました。
下のバナーボタンをクリックすると「にほんブログ村 世界遺産」と、「人気ブログランキングへ」への投票になります!
少しでも面白いと思っていただけた方、ぜひクリックお願いします!
私、コメントします!
みなさまからのコメントを楽しみにお待ちしております!
「イェーイ!」だけでも構いませんのでお気軽にどうぞ!
コメントは「承認制」のため表示までしばしお待ちくださいませ!
コメントを投稿するには半角英数字のパスワード(Captcha )を入力する必要があるのですが、正しく入力したはずなのに「エラー」となってしまうケースがあるようです。システム上、エラーになるとコメントの書き直しとなってしまいますので、お手数ですが「確認」や「投稿」ボタンを押す前にコメントをコピーしていただき、エラーの場合は再度投稿していただけると大変嬉しく思います。
該当のブログ記事を開いてからコメントを投稿するまでの時間が長いと「エラー」となってしまうようです。