83発目の世界遺産!シューシュタル、歴史的水利施設(仮) [前編]
記事は [09年07月09日] 366 日目 イラン 5日目 / アフヴァーズ のお話
7月9日アフヴァーズにいたときのお話。しれっとイランの話に戻ります!イランで3発目の世界遺産は「シューシュタル、歴史的水利施設(仮)」!2009年に新規登録されたばかりの、できたてホヤホヤの世界遺産!この世界遺産を実際に訪れ、写真満載で紹介しているブログはほとんどないかと思います!貴重!貴重!今回はそんなマニアックな世界遺産を3本立てでお届け!
世界遺産「シューシュタル、歴史的水利施設(仮)」は、見た目は壮観!技術的にも類まれ!水利施設の大傑作!
そして何と言っても2009年に誕生したばかりの世界遺産!6月22日-30日の間に行われていた「第33回世界遺産委員会セビリア会議」にて新規登録された物件です!僕たちは世界遺産になってからわずか10日後に見に行ったわけで・す・YO!
というわけで事前情報はほとんどない!! \(;゚∇゚)/ \(;゚∇゚)/
シューシュタルというのは街の名前なのですが、この街の中で具体的に何が世界遺産として登録されたのかが分からないと観光不能!
唯一頼りになったのはこちらの「UNESCOのホームページ」にあったシューシュタルの概要説明のみ!ここから何とか世界遺産として登録された範囲を探りました。
これによると「シューシュタル、歴史的水利施設(仮)」、カールーン川に2つの主要な運河が造られており、1つはガーガー運河(Gargar canal )だということ。そして運河の他には、サラセル城(the Salâsel Castel )、水利施設のオペレーションセンター、塔、ダム、橋、水たまり?(basins )、水車小屋?(mills )で構成されていることが分かりました!
具体名が分かるのはカールーン川、ガーガー運河、そしてサラセル城!まぁ世界遺産になったんだしちょっとは盛り上がってるだろうから現地で情報収集すればイェイかな~ということで突撃しました!
ちなみになぜ(仮)と記載しているかというと、世界遺産名の正式名は英語とフランス語しかなく、世界遺産イェーイ!では、日本ユネスコのサイトに掲載されている日本語名を使わせてもらってるのですが、まだ2009年登録の世界遺産の日本語名が発表されていないからでーす!
なので今回は「All About」の「速報!2009年新登録の世界遺産全リスト!!」の名称を使わせていただきました。(こちらもガイドさんの仮訳です)
ちなみに英語の正式名称は「Shushtar Historical Hydraulic System 」
それでは「シューシュタル、歴史的水利施設(仮)」へレッツらゴー!
この日はシーラーズから夜行バスに揺られてアフヴァーズまでやってきました。朝7時頃ホテルに到着し、ホテルのご好意で朝食をいだいた後、9時30分頃出発!イランには15日間しか滞在できないため、それなりのスピード感が必要なんで・す・YO!
アフヴァーズからは「シューシュタル、歴史的水利施設(仮)」と、「チョガ・ザンビール」の2つの世界遺産をイェーイ!できます。地図を見ると2つの世界遺産は方向が同じなので、タクシーをチャーターして一気に2つ回ってやろうと思いホテルにお願いしたところ、600,000リアル(約6,000円)と言われ撃沈!値下げにも一切応じてもらえず。シーラーズからアフヴァーズまで10時間以上のバスに乗ってきても1人750円の世界なのに6,000円はハンマ~カンマ~でしょ!!
なのでシューシュタルのみでタクシーのチャーターを頼もうとしたら、300,000リアル(約3,000円)。まぁ時間無いし、しょうがないかなーと思ったら現地の滞在時間たったの1時間半!今回は現地で情報を集めながら観光しなければいけないのに1時間30分ではイェーイ!できないやろ!
ということで、自力で向かうことに。
まずはシューシュタルへのバスが出ているバスターミナルに向かわないといけません!「歩き方」に載っているナーデリー交差点にある「バスターミナル行き乗合タクシー乗り場」とやらに歩いて行ってみました!
確かにそこにはタクシーがワラワラと客を待ち構えてました!ほとんどがバスターミナル行きの乗合タクシー!
タクシーの運ちゃんは英語が通じないことが多いので、
(」゜ロ゜)」 シューシュタル!
(」゜ロ゜)」 オトブース(バスのこと)!
(」゜ロ゜)」 テルミナール(バスターミナルのこと)!
と連発し意思疎通を図ります!イランでは大体こんな感じのコミュニケーションでOKです!バスターミナルまでは1人たったの30円!
というわけで、タクシーに乗り込んだ2号!
- 乗合タクシー代(1人): 3,000リアル(約30円)
所要時間: 約10分(ナーデリー交差点~アフヴァーズ・バスターミナル)
しかし乗り込むも、タクシーはお客さんでいっぱいになるまで出発しないぜイェーイ!それが乗合タクシー!
助手席に1人、後ろに3人乗り込むと出発です!
道中、一緒になったお客さんの中に英語ができるおじ様がいてどこへ行くのか聞かれました。シューシュタルに行きたいんですよ~だなんて会話してたら、
バスターミナルに到着後、おじ様が「私について来なさい」と。
そしてバスチケットの売り場まで案内していただき、
シューシュタルまでのバスのチケットを手配してもらえました!イェーイ!
- ミニバス代(1人): 7,000リアル(約70円)
おじ様、ありがとうございました!実はここのバスの乗り方はちょっと変わってました。チケットを買うときにバスのチケットが発行されないのデース!出発の時間が来たらバスの前に集合!車掌さんがチケットを買った人の名前を呼んでいき、呼ばれた人がバスに乗っていきます!なのでお金払うときに自分の名前を伝えています。
シューシュタルへ向けて、10時頃出発!順調!順調!
- 所要時間: 約1時間20分(アフヴァーズ・バスターミナル~シューシュタル・バスターミナル)
地元の方たちで混みあってました!観光客なんてもちろん僕たち以外見当たらず!それにしてもエアコンがなかったのでとても暑い!まぁ1人70円だからねぇ~!
そう!たったの70円なのよ!
というわけなんでアフヴァーズからシューシュタルまで行くのに、
- ナーデリー交差点 ⇒ アフヴァーズ・バスターミナル:
30円×2人=60円 - アフヴァーズ・バスターミナル ⇒ シューシュタル・バスターミナル:
70円×2人=140円
2人で片道200円!
往復でも2人で400円で・す・YO!
滞在時間1時間半のタクシーチャーターで、3,000円はハンマーカンマーっしょ!
というわけで、シューシュタルに到着!
バスの外観はこんなんでした~。
って、ここからが大変だった!! (;゚Д゚) (;゚Д゚)
シューシュタルのバスターミナルを見渡してみるも、
「世界遺産になりました~!」って盛り上がりが全然ない!
「2009 World Heritage 」なんて文字は全く見当たらない!
- 蛇足ですが、世界遺産を英語で言うとWorld Heritage!
コレにはかなりあせった。。ちょっとくらい何かあるやろーってノリで来たのでこの普通っぷりには感無量で・す・YO!昨年、マレーシアで新規登録されたばかりの世界遺産「ジョージタウン」を訪れた時は町中に「世界遺産でーす!」みたいな横断幕とかあって盛り上がってたのに~。まぁジョージタウンのあるペナン島は世界遺産になる前から十分有名な観光地だからな。。
とりあえず街の地図くらいはどこかに売ってるやろーと思い、バスターミナルにあった売店に駆け込む!
物凄い愛想の良い兄さんがいるではないか~! ヽ(´▽`)/ ヽ(´▽`)/
で、この兄さん、英語はそれほど通じませんでしたが、僕たちがシューシュタルの地図が欲しいことを理解してくれたっぽい!
ほんでもって、兄さんが地図を見せてくれた!!
これ、イラン全体の地図だぜイェーイ!
しかも全部ペルシャ語だし。。読めぬ。。
他の売店に行ってみるも地図は売ってないし、「World Heritage 」って言っても誰も相手にしてくれないし、僕たちもどうすればイェイのか分からないぜ!イェーイ!
とりあえず最初に行った愛想の良い兄さんのいる売店でスムージーを購入!あのシャーベット状の飲み物ね!
- スムージー代: 3,000リアル(約30円)
なぜこのタイミングでスムージーなのかって?冷たくてうま~いからじゃーん!!
ここまで来てスムージー食って帰ったらそれはそれは面白いネタとなるわけだが、さすがに世界遺産イェーイ!って看板掲げてるからね。。食い終わったらバスターミナルを後にして、「World Heritage 」を連呼しながら歩き回るしかないかなーなんて思っていたら、
ここでミラクルが!
なんか兄さんがソワソワしだし、
兄さんのバイクでどこかに連れてってもらえることに!!
困っている僕たちを見て、いてもたってもいられなくなったのでしょう。どこに連れていってもらえるか分かりませんでしたが、なんとも有難いお話!売店を閉めて僕たちに付き合っていただけるわけですからね!
で、後ろに二人乗ってバイクでビューン!
何かそれっぽい橋があるところで降ろしてもらえました!
確か橋も世界遺産の登録範囲に入ってたし、ついに僕たちはシューシュタルの世界遺産をイェーイ!することができたのではないか?!近くの看板には「Band-e shadervan bridge 」と紹介されているくらいなので有名なはずだ!イェーイ!
そして兄さんが手招きする方には「Mostfi's house 」ってのがあって、
中に入ってみると、
小さな博物館のような所でした。
ここからは先ほどの橋と「Shotait 川」が見渡せます!
そしてココで大発見!
シューシュタルの地図がありました! しかも英語の地名付き!
- この看板の写真は後ほど訪れた「サラセル城」で撮ったものです。ここにも同じものがありましたが、この時は光が反射してうまく撮れなかったのYO!
この地図にはかなり助けられた!僕たちが予め押さえておいた「サラセル城」や「ガーガー運河」の場所が分かりました!
興奮しながら、地図を指差しガーガーガーガーお兄さんに訴えかけてみた!
思いが通じ、バイクに乗って再び移動!
途中、きれいな水路があったので降ろしてもらいました!美すぃ~!
まぁ、お兄さんはこんな感じで待ってるのですが。。
そしてこの後、明らかにメインの見所を迎えるのでありました!
83発目の世界遺産!シューシュタル、歴史的水利施設(仮) [中編]の記事に続く。。
- 83発目の世界遺産!シューシュタル、歴史的水利施設(仮) [前編]
- 83発目の世界遺産!シューシュタル、歴史的水利施設(仮) [中編]
- 83発目の世界遺産!シューシュタル、歴史的水利施設(仮) [後編]
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